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ウチダの生薬製剤二号方も丹心方も名前が異なっても成分内容はまったく同じもの。
中医学的効能としては行気・活血・袪瘀の作用を発揮する優れた製剤です。
ヒゲジジイが立案して原料生薬も一々指定して、日本人にもっともフィットしやすい配合にした自信作ですよ。
村田漢方堂薬局でも第2類医薬品として大活躍している、というほどでもないけど、昔からの常連さんでいわゆる「昔のお嬢さん」たちが長期にわたって愛用されている。
この生薬製剤二号方のみならず、健康食品扱いの雲南貴精(霊芝・田七人参・枳殻)や雲南片玉金(田七人参、鬱金)のいずれかも一緒に愛用されている人が多い。
90歳前後の人達も多く元気で長生きされて、第一線で伝統芸能の先生をされている人もおられる。
いまさらこんなタイトルとカテゴリの宣伝をするのもなんだが、やっぱり自分が立案したり発明した漢方系医薬品や健康食品というものは、やや年老いた今になっても思いで深く・・・当時は無い頭を振り絞って考え抜いて考案した自信作たちばかりだったから、たまには宣伝して日本国中でまだまだたくさん利用して欲しいと思うから。
といってもウチダの生薬製剤二号方などは中医学系の方剤だけに適不適があるので、必ず専門家に相談して、正確な弁証論治にもとづいて、バランスの取れた他薬と併用されるべきもので、本来は単独で使用するべきものではありません。
絶対に単独で使用してはならないという訳ではないけど、単独で使用するのは弁証論治の上からも何ともバランスが悪く、長期連用するにはやはり適切な他方剤とともにバランスの取れた配合を行うほうが望ましいということです。
だからウチダの生薬製剤二号方において次のように使用上の注意を喚起しているのです。
生薬製剤二号方における中医学的な使用上の注意を述べます。このへんをしっかり学んで使って欲しいと思いますね。
肝腎陰虚の人や火盛の体質などでは慎重に用いるべきで、弁証論治の基本原則を怠り、売らんかな主義で販売することばかりに熱中して安易に投与すると、本方の温燥の性質により、ますます傷陰して肝陽偏亢を助長したり、あるいは肝陽化火を誘発し、実熱証では熱毒を助長してしまうので、適切な弁証分析に基づいて滋陰剤や清熱解毒剤などを併用して、必ず配合のバランスを取る必要ががあります。
また、気滞血瘀証に間違いなく、しかも明らかな陰虚や実熱が認められないようでも、本方を服用すると熱感などを生じて不快な場合は、五臓六腑のどこかに陰陽バランスが極めてデリケートな部分がある証拠です。温燥の本方では傷陰の影響が出たり、あるいは化火してしまうタイプですので、適切な滋陰剤や清熱剤を加えるべきです。あるいは血府逐瘀湯に変方してみるのも、一つの方法です。
明らかな気血不足の人には、補気剤や補血剤、あるいは気血双補剤を併用します。このような正虚に対する配慮が欠けた使い方をすると、たとえ即効があったにせよ、次第に正気を支えられなくなり、いずれは治療効果も失って、生薬製剤二号方の本来の役割を十分に果たせなくなります。
脾胃に問題があり、単方の投与で胃腸にさわるような体質の人でも適切な方剤と併用すれば、胃腸を丈夫にしながら本方の効能を十分に発揮させることも可能です。
━「生薬製剤二号方」より引用
漢方薬だから間違って使っても合成医薬品のような激しい副作用は出ないものの、医師達が小青竜湯を乱用してしばしば苦情が寄せられるような不都合が、多少とも生じないとも限らないので、素人療法は行うべきではありません。
必ず漢方薬局の薬剤師に相談して適切に使用してもらえば、行気・活血・袪瘀の効能を発揮し、瘀血を除去しながら血流を良くする素晴らしい効果を発揮するはずです。
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