2012年05月25日

エキス剤による小青竜湯合麻黄附子細辛湯は薬剤師が医師にこっそりと注意してあげるべきやや危険な配合ですよ

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FSC_8830 posted by (C)ボクチンの母

 たかだか鼻水やくしゃみの治療薬として、効力を増強されるおつもりか、医療用エキス製剤を用いて小青竜湯と麻黄附子細辛湯を併用する配合が行われている。
 本ブログでも
2012年02月18日 タミフルと共に医師から処方された禁忌に近い危険な配合、小青竜湯合麻黄附子細辛湯で書いたばかりであるが、徐々に医師の漢方で流行となりそうな気配があるので、処方箋を受け付けている薬剤師は、医師に強く注意を喚起すべきである。
 
 どうしてもそれをやりたいなら、小青竜湯加附子末で済ますべきことは漢方界の常識であるはず。

 もしもそれらを医療用漢方薬の各エキス剤で投与すれば、麻黄と細辛が二重となり、麻黄7g、細辛6gとなって、若者ならいざしらず、高齢者や心臓疾患を持病に持つ人達にとってやや危険性なしとしない。



 細辛は麻黄以上にやや毒性があることを知る医師や薬剤師がどれだけいるのか不安な日本の堕落した漢方界の現実がある。
 
 この問題は別のブログでも小青竜湯合麻黄附子細辛湯をエキス剤で投与する危険!と題して書いている。

なお、参考文献としては:漢方薬の安全性の問題についてなどがある。

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posted by ヒゲジジイ at 00:46| 山口 | 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする