2012年05月22日
五臓六腑の寒熱虚実は季節に応じて流動するので治療方剤が固定できるとは限らないというのは常識中の常識
_IGP8462 posted by (C)ヒゲジジイ
昨年末から例年になく真武湯を必要とする人が頻繁に目立つが、昨年来、日々の温度差が激しかったために五臓六腑の寒熱虚実の流動性が顕著になっているのかもしれない。
なかでもアトピー性皮膚炎の人達はもともと寒熱虚実の流動性が激しい傾向にあるとはいえ昨今では附子瀉心湯に倣って黄連解毒湯に真武湯という真逆の配合が必要になりそうな人も出て来る始末だが、線維筋痛症でも同様の現象が見られる。
たとえば真武湯を主体にした温腎袪寒・疏風活血法で速効が出ていた線維筋痛症の人も、一転して熱証に転化して真武湯を廃止して急遽、清熱舒筋・疏風活血法に切り替える始末。
寒熱が一気に逆転しているが、この人の病歴を遡って問いただしてみると、もともと季節ごとに寒熱が一気に逆転する傾向が強い体質のようであった。
線維筋痛症でもすでに一年半以上通われる人の場合は、現時点では真武湯を主体にした温腎袪寒・疏風活血法が中心ではあるが、状況に応じて五臓六腑の寒熱虚実に流動性があるので同様に油断できない。
_IGP8548 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:25| 山口 ☁| 線維筋痛症
|