2012年05月12日

病院医師による小青竜湯乱用が取り持つ縁

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ZZZZ5853 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨年末から今年にかけて、親子で気管支喘息の二人と、同じく親子で花粉症の二人が、病院の医師による小青竜湯誤投与により、いずれも幸いに副作用が出ないまでも、一向に効果がないので、ネットで調べたら村田漢方堂薬局の主催するHPやブログに小青竜湯乱用の問題点を指摘していたのでやって来られた。

 本来なら親御さんが既に当方の漢方薬を利用された経験がない限りは、子供さんのご相談はお断りするところであるが、いずれも子供さんに負けず劣らずそれぞれの母親の症状も一定レベル以上であるので、まずは母親に効果が出るのを確かめて後、ボチボチ子供さんも取り掛かろうということになった。

 この二組の親子の片方はご主人が医師である。

 案の定、この親子合計4名に、小青竜湯の適応者は皆無。そのうちの3名は明らかに肺熱に肺陰虚が並存する現状であるから、辛夷清肺湯を主方としてそれぞれにバランスの取れた他方剤もしっかり併用してもらったところ、気管支喘息の母親は、昨年暮れから当方の漢方をはじめて以後、二度と発作は生じなくなった。

 花粉症の親子も今シーズンは症状がほとんど出ずに過ごせた。

 気管支喘息の子供さんには参蘇飲を主軸として体質改善を行うことで発作の誘発原因でもある風邪を引くことが少なくなった。

 病院医師による小青竜湯乱用が取り持つ縁、とでも言えようか(呵呵。

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BBBB8048 posted by (C)ヒゲジジイ

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posted by ヒゲジジイ at 19:30| 山口 ☀| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする