2012年05月08日
虚寒証を呈する線維筋痛症に蒼朮を配合した真武湯の利用価値
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真武湯は本来、白朮が配合されるべきことは中医学世界では常識中の常識である。
ところが日本漢方中心の日本では、往々にして白朮を蒼朮で代用され、これでは真武湯の本来の効果をフルに発揮できない。
しかしながら、現実には蒼朮が配合されていることを却って有利に利用できる場合がある。
たとえば虚寒証を呈する線維筋痛症などに対し、疏風定痛作用を持つ方剤とともに蒼朮が配合された真武湯を併用することで、袪風除湿・散寒止痛の効能をフルに発揮させることが可能となる。
最近もこの線維筋痛症と診断されながらも、あらゆる西洋医学治療で効果が乏しい人に一定の効果をあげている。
このように日本の漢方製剤は、往々にして錯誤に近い生薬が配合されているものが多いが、それを利用するには中医学理論の基礎をしっかり身に着けておれば、馬鹿とはさみは使いよう、ということである。
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posted by ヒゲジジイ at 00:28| 山口 🌁| 線維筋痛症
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