2012年04月24日

小青竜湯連用によって生じた乾燥性の咳

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 花粉症の薬として小青龍湯を2カ月ほど飲んでいますが2週間ほど前から時々咳き込むようになりました。

 乾いた感じの咳です。

 服用を中止した方がいいですか?

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お返事メール:

 温性の乾燥剤でもある小青竜湯は、不必要に長期連用すると、往々にして臓器のなかでは最もデリケートな肺を乾燥させてしまいます。

 その結果、乾燥咳を引き起こすことがありますが、これは小青竜湯を中止すべきというサインと思って間違いありません。

 このまま続けると肺陰をますます損傷してろくなことはありませんので即刻中止すべきです!

 とり急ぎお返事まで。

【編集後記】 小青竜湯の服用を中止すれば、ほどなく咳嗽は治まるはず。

 もしもなかなか治まらなければ、もともとの体質を考慮して、麦門冬湯あるいは滋陰降下湯、養陰清肺湯などの方剤を投与し、肺陰を補うべく滋陰潤肺法の類を行えば速やかに治まるものである。

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