2012年03月19日

漢方薬を止めると再発するケース

ジョウビタキとウグイス
ジョウビタキとウグイス posted by (C)ヒゲジジイ

 重大な疾患が明らかに漢方薬で顕著な効果を発揮して検査上も治癒、あるいは完全緩解と思われていたものが、大喜びされて漢方薬を即中止した場合の再発は大いにあり得ることで、重大な疾患であっただけに、それは止むを得ないことであろう。

 だから物の道理が分かっている人達は、しばらくは従来通り継続して、様子をみながら次第に朝晩2回の服用に減らして再発防止に役立てることが多い。

 それでなくとも、重大な疾患というからには、西洋医学治療で困難を極めた挙句に漢方薬に賭けられたはずのものである。

 一度は賭けに勝っても、しばらくは油断できないことは言うまでもないことだが、この道理に不明な人もしばしば見受けられる。

 即中止してしまった人達で再発したケースでは、重大な疾患だった場合、漢方薬を再開しても以前の配合よりも相当に強化しなければ改善しにくくなっているケースがほとんどである。

 もちろん、即中止しても、そのまま根治や完全寛解が得られているケースもあるが、再発するケースも決して珍しくないから皆さんに注意を喚起しているのだが、一部の人達ではまったくの馬耳東風。

 重大な疾患と言われるからには、決して甘くはないのだが、漢方薬は専門知識の応用力と発想力によってかなりなことが可能であることは紛れもない事実だが、知識と経験による技量次第で、効果に大きな優劣が出てしまうのも止むを得ない現実がある。

 以上、ブログの更新を怠っているとヒゲジジイが倒れたのではないかと期待する輩が多いので、彼等彼女等をがっかりさせるために、敢えて言わずもがなのことばかりを書いてしまった。

 思い返せば40〜50代の頃、専門誌に長期連載を抱えていて、たまたま四社の原稿依頼が重なったため、長期の連載の一社だけを初めて一回だけ休んだところ、ヒゲジジイの身に椿事が勃発したに違いないと皆に心配(あるいは期待)されて苦笑を禁じえなかったことがあった。

 日頃から歯に衣を着せることができないので、好意的に受け取ってくれる人もいないではないが、敵視する人も多いのだった(呵呵っ。

メジロとシジュウガラ
メジロとシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ


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posted by ヒゲジジイ at 11:32| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする