今年初めて遭遇したシロハラ posted by (C)ヒゲジジイ
煎じ薬にこだわる人達に限って、その多くは大したことない病気の相談である。
重大な疾患の人達は、西洋医学に限界を感じて来られる人ばかりなのに、漢方薬の剤形にこだわる人はほとんどいない。
煎じ薬を求める多くの人達は、漢方薬のムードに浸りたいという趣味的な人達としか思えない。煎じ薬を求める多くの人は、それが「お茶代わり」と思っているから思わず苦笑してしまう。
煎じ薬はお茶代わりになるどころか、良薬口に苦しの類であることをご存じないのでろう。
ところで実際のところ、複雑多変な疾患であればあるほど、一度作ったらすべてを飲み終わるまで、途中で臨機応変の配合変化を行いにくい煎じ薬では、不便極まりない事態が生じかねないのであるっ!
状況によってすかさず配合変化を行うには、エキス製剤を数種類以上組み合わせたり、また一部の製剤をいつでも使えるように常備しておいてもらうことで、病状の変化によって臨機応変の対処が可能となる。
当方で漢方薬の服用経験がある人の多くが体験されている通りで、とりわけアトピー性皮膚炎や関節リウマチ、各種の膠原病の人達こそ、煎じ薬では決してできない芸当であったことをよく理解されている。
煎じ薬の不便さは、日毎に変化する急性増悪期のアトピー性皮膚炎や急性熱性疾患など、日々の配合変化が可能なエキス製剤であればこそ能率の良い調整や微調整ができるのである。
ところがこれを煎じ薬でやるとなると、毎日異なった内容の煎じ薬を作り、それを毎日受け取りに来てもらう必要がある。
しかしながら、実際にはとてもじゃないが非能率極まりないので、現実には不可能に近い。
まっ、これは村田漢方堂薬局で体験された人でなければ、到底理解されないことだろう(苦笑。
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