2006年10月14日

年齢別に見る漢方薬の効果に対する価値観?の違い

 ちょっとへんなタイトルだが、適切な表現が直ぐには思い浮かばないので御勘弁を・・・。
 今日は土曜日だから、ちょっと息抜きに、といってもまたまたイヤミジジイ特有のユーモア?と諧謔に満ちたものになるので、自分に該当するのではないかととんでもない誤解はしないで頂きたい。
 あくまで一般傾向としてのオハナシなのだから!

 何が言いたいかというと、漢方薬の効果に対するそれぞれの年齢層における感じ方における価値評価の基準がかなり異なる傾向があるということ。
 この表現でもまだ分かりにくいかもしれないので、具体的に述べますよ。

(但し、現在ヒゲジジイの腕の悪さから、効きかけてはまた元に戻ってしまった人など、ピントがなかなか合わずにご迷惑をおかけしている方には、こんな話は不愉快でしょうけど・・・ごめんなさい)

 ご承知のように難病・慢性病で各地から訪れて下さる老若男女ではありますが、二十代の若い年齢層ほど、多少の効果が出ても、不足感が強い傾向が強い。残る症状や、あるいは主訴の方の改善効果が不十分な場合など、付随する諸症状がかなり改善されているのに、そのことに対する喜びの表現が少ない。かなり著効を得ている場合でも、残っている症状に気を取られている傾向が強い。
 だから、時折、長年の慢性病を一ヶ月で治してもらえないかという、とんでもない要求を大真面目な顔で申し込むのもこの年齢層である。もちろんお断りの対象として典型的なタイプとなっている。

 ところが同様に初期の数ヶ月で、たとえ効果が僅かずつであっても、四十代以上の年齢層になると、とても素直に喜んでもらえる傾向が強いので、とてもやりがいがあるし、皆さん忍耐強い傾向が強いので、年齢による慢性疾患の固着傾向にも関わらず、予後が大変良い傾向にある。
 但し、著効があった場合に、すべてが治ったように喜んで下さるのはよいが、根深い部分が残っているので、最初からあまり喜ばれると、却って当方には強いプレッシャーとなる場合もある。(これがトウヘンボクジジイの特徴かも?)

 70代以上の年齢層は、これまた話が別で、しょっぱなから焦りが強く10日以内に効果が出ないと、不足感をもろに表現される人も多く、逆質問が続出する傾向が強い。このために、どうしても新人さんで70代以上の人は上手にお断りする傾向が強い。常連さんのご家族や身内の方の場合は、この限りではなく、順調に経過して少しの効果でも、効き目が弱いうちから喜んでもらえる傾向が強い。
 この年齢層でも、とりわけ常連さんたちはまったく別で、長年の漢方と漢方薬に対する絶大な信頼感があるので、70代や80代の多くの常連さんこそ忍耐力の強さと根気の良さでは、天下一品である。
posted by ヒゲジジイ at 15:58| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする