2012年02月03日

夏は足が冷えて藿香正気散、冬は逆に火照って知柏地黄丸製剤

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ASC_4690 posted by (C)ヒゲジジイ

 「自殺したい」と嘆いていた重症のアトピーが二年以上かかってほとんど根治の状態を維持していたのに、昨年5月に再発した男性(豚骨の食いすぎなどっ!)。

 遠方であっても過去、足繁く通った実績があるから、こちらのアドバイスを素直に受け入れ、急速に寛解していたが、不思議と両腕だけがやや熱感を伴ってアトピーが僅かに残っていた。

 既にアトピーの基本的な中医漢方薬学をしっかりマスターした人であるから、こちらのヒントを元に、かなり自由自在な配合変化を行えるまでになっていた。

 残った腕の炎症が消えた方剤は・・・彼の喜びのメールは以下の如し。

 黄連解毒でもコギク(杞菊地黄丸)でもミミズ(地竜)でも三物(三物黄芩湯)でも腕の炎症はとれませんでした。

 でも昨日布団に入ったらやけに足が火照るのでピンときました。
 シャカ(知柏地黄丸製剤)を飲めば足の火照りと同時に手の炎症もとれるのではないかと。

 そうしたらドンピシャでした。

 2年近くシャカを飲んでいなかったのでかなりの盲点でした。

 腕の炎症がとれてめちゃくちゃ感動しました。



 夏や秋には足が冷えて眠れないので藿香正気散を飲むと足が暖まって眠れると言っていた同一人物が、冬になって足が火照りだしたという証候変化は注目に値する。

 また重度の肩凝りには生薬製剤二号方がよくフィットして、同時に全身のアトピーに有益に作用している。

 疲労が激しいときには牛黄製剤を愛用し、気鬱には麝香製剤や四逆散などさまざまな漢方薬を上手に利用している大学院生だが・・・

 このようなレベルに達した人は、村田漢方堂薬局の漢方愛用者では決っして珍しくない。

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posted by ヒゲジジイ at 20:28| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする