ASC_4690 posted by (C)ヒゲジジイ
「自殺したい」と嘆いていた重症のアトピーが二年以上かかってほとんど根治の状態を維持していたのに、昨年5月に再発した男性(豚骨の食いすぎなどっ!)。
遠方であっても過去、足繁く通った実績があるから、こちらのアドバイスを素直に受け入れ、急速に寛解していたが、不思議と両腕だけがやや熱感を伴ってアトピーが僅かに残っていた。
既にアトピーの基本的な中医漢方薬学をしっかりマスターした人であるから、こちらのヒントを元に、かなり自由自在な配合変化を行えるまでになっていた。
残った腕の炎症が消えた方剤は・・・彼の喜びのメールは以下の如し。
黄連解毒でもコギク(杞菊地黄丸)でもミミズ(地竜)でも三物(三物黄芩湯)でも腕の炎症はとれませんでした。
でも昨日布団に入ったらやけに足が火照るのでピンときました。
シャカ(知柏地黄丸製剤)を飲めば足の火照りと同時に手の炎症もとれるのではないかと。
そうしたらドンピシャでした。
2年近くシャカを飲んでいなかったのでかなりの盲点でした。
腕の炎症がとれてめちゃくちゃ感動しました。
夏や秋には足が冷えて眠れないので藿香正気散を飲むと足が暖まって眠れると言っていた同一人物が、冬になって足が火照りだしたという証候変化は注目に値する。
また重度の肩凝りには生薬製剤二号方がよくフィットして、同時に全身のアトピーに有益に作用している。
疲労が激しいときには牛黄製剤を愛用し、気鬱には麝香製剤や四逆散などさまざまな漢方薬を上手に利用している大学院生だが・・・
このようなレベルに達した人は、村田漢方堂薬局の漢方愛用者では決っして珍しくない。
ASC_4925 posted by (C)ヒゲジジイ
【関連する記事】
- 免疫力を保つ中医漢方薬学のテクニック
- 最近の漢方薬の応用事例
- 漢方や中医学が一部の西洋医や薬剤師に貶められる理由
- しっかり学ぶべき生薬単味の利用方法
- 寒熱が錯雑しやすい季節
- 過信は禁物
- 柴朴湯加麦門冬のみならず、半夏厚朴湯加麦門冬という優れた加味方剤
- 活血化瘀の方剤が胃の不快症状の改善に役立つこともある
- 数回以上、直接通うことで見えてくる、隠れたもう一つの疾病の本質
- 四逆散は、本来あらゆる領域の慢性疾患に対する繁用方剤であるべき理由
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)に漢方薬の数年連用によって徹底的に根治した事例
- 中医漢方薬学の優れた点は
- 中医学派が日本古方派に学ぶべきこと:同病異治と異病同治
- 日本漢方と中医学、それぞれの特徴を一言で云えば・・・
- 村田漢方堂薬局で最も流通量の多い第2類医薬品としての漢方薬三羽烏は
- 用法・用量の記載よりも少ない量で充分に奏効しやすい中成薬や漢方製剤
- やっぱり有効だった咽中炙臠に天津感冒片のトローチ使用
- こんなに長くやっている仕事だが・・・
- ネットの情報は便利だが・・・
- 車の運転時に前後左右を走行する車にイライラする女性達は