2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母
当方では「痩せたい」というただそれだけの甘ったれた目的で来局する人には「食わずに走れ!」のアドバイスのみで、お引取り願うのが常である。
肥満を治したいからという目的だけで来局される人は、経費を惜しみ、忍耐力の無い人が通例であった過去の刷り込みから、拒否反応が強い。
ところが病院や地元の漢方薬局などでどうしても治らなかった頑固な慢性疾患の漢方相談で、たまたまその人がかなりな肥満体であったというケースでは当然、真剣に当方の漢方薬に賭けてみようという意欲があれば、こちらは徹底的に弁証論治に全神経を集中する。(だから新人さんが来られると、終わった後の疲労が極端に激しい。)
たまたまその人の体質が大柴胡湯合茵蔯蒿湯適応者であった場合、ほぼ全員が体重がスムーズに減少し、ウエストもかなり減ってくる。
ところが大柴胡湯合茵蔯蒿湯適応者でも、もともと痩身であったり中肉中背である場合、つまり肥満ではない人たちが、いくら続けても病状は当然ながら急速に寛解しつつも、決して体重が減ることはないのだから、この点でもバランスの医学としての東洋医学の素晴らしさを実感できる。
昨今も実際に急速に減量が可能となっている人の例を他のブログ、2012年01月10日(火) またもやテレビ宣伝の防風通聖散製剤ナイシトールによる被害者が登場
の記事で紹介している実例が、逆流性食道炎と慢性肝炎などに対する各種方剤を併用してもらっている中に、大柴胡湯合茵蔯蒿湯も配合されているお陰で、急速に体重が減っている。
ここで強く注意すべきは、あきらかな大柴胡湯合茵蔯蒿湯適応者でなければ、決して服用してはならない配合である。
このことをいくら口を酸っぱくして書いても、防風通聖散や扁鵲(ヘンセキ)などをいくら服用しても効果が無かったり副作用に辟易した人が、このブログを拡大解釈して、きっと飲みたがる人が出て来るだろうが、日本語をもっとよく勉強して欲しい。
このブログの読者の半数は同業者という話がよく伝わって来るが、指名買いするような人には決して直ぐには販売すべきではない。
本当に適応するかどうかをしっかり確かめるべきで、肥満体で大柴胡湯合茵蔯蒿湯適応者は意外に少なく、むしろ中肉中背以下の人に多いくらいだから、肥満だからといって適応するとは限らない。
但し、当方の常連さんの中に肥満体の人はいない、という理由は大柴胡湯合茵蔯蒿湯適応者がたまたま多かったからに他ならない。
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2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母
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