ボクチンのアクビ posted by (C)ボクチンの母
おたより:関東の某内科クリニック院長(医師)
こんばんは。
年末には突然に伺ったのにも関わらず…色々とお話を頂き感謝しております。もちろん、奥さまにも親切にして頂き感謝致します。
昨年末は29日に医院が終わり、翌30日には北九州空港から九州に入り先生にお目にかかった後、福岡の患者さん方の所にお邪魔して大晦日の夜の飛行機で帰京しました。
大晦日の夜の東京への飛行機に乗る人は限られている様で、300人程度乗れる飛行機に乗ったのはわずか20人程度でした(笑。そういえば、昨年も同じように大晦日近くの飛行機で東京に戻りましたが、同じ時間の飛行機に乗った人は、同じように少なかったです。
さて、年が明け正月からは色々なことが立て込んでいて、2日はレセプト点検、3日は講演のスライド作り、4日からはアルバイトが始まり、そして5日からは医院が始まりました。そして、どうにか8日の日曜日に講演を終えました。80人ほどの薬剤師さんの前での講演に震えたりしました(苦笑。
そうですね。。。
病気を治していく患者さんの共通点は…治療する人を信じて諦めない患者さんだと感じます。
治療する医療関係者といえども神様ではありません。試行錯誤しながら治療を進めて行きます。ピントが合わない治療のこともあれば、ピントが合った治療をすることもあります。
もちろん、出来るだけ考えて治療しますので、力を出し切らないでピントが合わない訳ではありません。出来る限りの力を出してもピントが合わない時もあると思います。
また、病気の治療は一般薬でも漢方薬でも同じですが、薬を身体に投与してみないと動く方向が分からないことも多いものです。言葉を換えれば、薬を投与して身体の反応を見ながら薬を変えていくことが多いと実感しています。
ですから…患者さん方にお話したいのは、「治療のピントがしっかりと合わなくても許せる医療関係者を見つけること」が重要なのかも知れないと言うことです。そして諦めないで治療を進めるときに治療効果が出て治っていくものだと感じます。
ですから、治すのは医療関係者ではなくて患者さん本人だと感じてなりません。
以上、新春の思いでした(笑。
今年もよろしくお願い致します。
関東地方のある医療関係者でした…(笑
おやすみなさい。
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お返事メール:
こんばんは、とご挨拶にしても受信時間が夜中の2時53分になっていますが、睡眠の方は大丈夫でしょうか?
先生もあまり若くはないのですから、ちょっと心配になります(笑。
昨年暮れには、久しぶりの漢方談義、実に有意義でした。
> また、病気の治療は一般薬でも漢方薬でも同じですが、薬を身体に投与してみないと動
> く方向が分からないことも多いものです。言葉を換えれば、薬を投与して身体の反応を
> 見ながら薬を変えていくことが多いと実感しています。
これはとても重要なことですね。ところが、遠方からワザワザ来られる人の中には、当方の漢方薬を飲んだら、すぐに効果がでるものと思っていたらしく、数ヶ月続けてようやく7割程度とは、と残念がる人がいて、こちらの方が驚くことがあります。
数ヶ月で7割寛解なら良いほうで、確かに中には1ヶ月以内で一気に7割以上が寛解してしまうケースがあっても、逆に一年経ってようやく半減ということもあります。
よいケースばかりを期待しても、病気の裏にはそのまた裏があるので、そのために毎回時間をたっぷりかけて弁証論治を行っているわけですが、あらゆる医療機関で治らなかったケースではなおさら、ご指摘の「薬を投与して身体の反応を見ながら薬を変えていく」ことが弁証論治の原則でもあります。
幸いに、昨今はアトピーの軽症者や一部の勘違いの人達以外は、そのほとんどが熱心に頑張る人達ばかりで、気が抜けない変わりに、実に遣り甲斐のある仕事かもしれない(苦笑)、と我が「漢方相談販売業」をやや見直しているところです(呵呵。
それではおやすみなさいっ、というのは午後八時ではちょっと早すぎますね。
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