2012年01月10日

後鼻漏も様々あるので頻繁に通える人でなければ無理

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 60歳〜69歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 研究開発
お問合せ・ご連絡内容 : 慢性の後鼻漏に悩み続けており、あらゆる治療を受けたつもりですが、全く一向に回復しません。

 散々Webを調べ貴薬局のWebに辿り着き、下記記事を拝見致しました。全く小生と同じ経緯症状で非常に驚き、早速メールを差し上げる次第です。

 小生の今までの経緯と、現在の症状は以下の通りです。
 1.年齢 6?歳(男)
 2.身長 1??cm, 体重 ??kg 、ガッチリとした体格
 3.健康状態 慢性「後鼻漏」の他は血圧血糖値:高め
 普段、運動量多い。テニス:2回/週、ジョギング、水泳(週2回)
 4.症状経緯
 2005年9月 風邪をひき、喉を傷める(風邪には滅多に 掛かりませんが)風邪が悪化し「咳喘息」(数分置きに 激しい咳),病院にて「風邪」の治療を受ける。

 10月:約一カ月で咳喘息が収まる。(鼻水、後鼻漏無し)
 11月 後鼻漏が始まる。
 12月 病院の耳鼻咽喉科を受診「蓄膿症」と診断され薬治療を受けるものの、一向に改善せず。

 2006年-2009年 ◎◎大学●●病院(△△△県)耳鼻咽喉科受診
 ○○○○病院(東京都)
 ■■大学 東洋医学研究所にて漢方薬、鍼灸治療

 ▲▲医科大学耳鼻咽喉科受診、鼻骨の曲がり矯正手術  最後は、生理食塩水による「鼻うがい」の処方を 受けるも効果無し。
 ファイバーによる検査でも「キレイですね」 「問題はありません」の診断。

 この間、各種検査(アレルギー検査:異常なし、レントゲン・MRI検査,及び あらゆる抗生剤治療、手術を受けましたが改善せず。

  2011年 症状は悪化するばかり、痰(鼻水)が濃くなりドロットした痰が常時ながれ出ており。就寝中も流れ出てき ており、喉に溜まり夜中も痰の吐き出し(ティッシで)が必要で安眠出来ず。

 以上の状況です。もう治らないものかと思い詰めておりますが、村田様のお力をお借りし、何とか快方に向かわないものかと藁にもすがる思いでメールを差し上げる次第です。

 村田様の漢方薬による治療で 少しでも改善させたく、何卒よろしく御助言のほどお願い致します。

 Webで拝見しました下記内容の方と全く同じ症状です。
2006年12月01日 14年来の慢性鼻炎による後鼻漏

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 後鼻漏は蓄膿症が原因の場合は、たとえ大学病院に通い詰めても治らなかった例でも根治に近いレベルまで改善することが可能で、現在も(現在進行形で)貴方と同年代の女性が一年以上通い詰めて8割以上の寛解レベルに辿りついています。

 しかしながら、蓄膿症が存在せずに続く後鼻漏の場合は個人差がとても大きいようです。

 希薄透明でサラサラした後鼻漏であれば、藿香正気散(カッコウショウキサン)レベルで容易に止まり、中止すれば再発するので、折々に服用する杜撰な服用方法でも十分な人もおられれば、当方に来るまでに貴方と同様、あらゆる病院治療で効果なく、地元の漢方専門薬局などで様々漢方薬を服用しても無効という人では、一度来られたくらいでは、またその後のメール相談くらいでは正確な弁証論治が適わず、結局一年くらいであきらめてしまったのが、当方のブログで御覧になった女性が実例です。

 また、東北地方からわざわざ来られた女性では、明らかに効果が出掛かっているのに、効果が安定しないのに業を煮やされ、わずか四ヶ月で無音となってしまった女性が5年前にもおられました。

 また同様に関東から男性が一度だけ来られて数ヶ月であきらめた方もおられます。

 遠方の人で一度っきりの来局では結果的に弁証論治が中途半端なままで、結局は遅かれ早かれ諦めた人達が過去この10年間に3名おられるわけです。

 なお、貴方の場合はどろっとした(粘着性の強い?)痰となっているようですので、上記の藿香正気散は不適のようです。

 漢方薬も既に試されているようですが、受診された日本漢方では無理だったようですので、是非、地元の漢方専門病院でも、あるいは漢方薬局でも、必ず弁証論治を基本とされている中医学派のところを見つけて、しっかり直接頻繁に通い詰めていけば、かなり寛解が出来るのではないかと思います。

 過去の例でもあらゆる医療機関で治らなかった後鼻漏が8割以上の寛解状態に導けたのは、頻繁(といっても10日〜30日毎ですが)に通える人で根気のある人達ばかりでした。

 但し、蓄膿症が存在しない後鼻漏の場合は、個人差があまりに大きく、御覧になった女性のようになかなかピントが合いにくいケースではなおさら頻繁に直接通える状況でなければ不可能だと思われます。

 要するに通常の治療では治らないケースでは、その病気の裏には、裏のまた裏あることが多いので、たゆまず弁証論治をくりかえす互いの努力が必須となります。

 是非、地元で通える中医学派の先生を見つけて下さいませ。
 取り急ぎお返事まで。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:返事が遅くなりすみません。

 ご丁寧な返事を頂き恐縮しております。 普通の漢方薬局の方は「売らんかな」の 姿勢であらゆる漢方薬を押しつけてくるのですが、村田様のとても丁寧親切に解説に甚く感激しております。

 本来は頻繁に伺い、直接指導して頂くべきですが、如何せん余りにも地理的に離れているため、通う事が困難なことが残念でなりません。

 出来ますれば、インターネットを利用する"Skype"(TV電話)で面談し、漢方薬の処方を受けながら相談出来れば宜しいのですが、村田様の処方方針に沿わないかと思います。

 当方の症状は ご指摘の厄介な「蓄膿症ではない後鼻漏」です。
 症状が出始めた原因である「風邪をひき、その後 酷い咳喘息かかった」ことで、何らかの免疫系が壊れてしまったものかと思っております。

 いずれにせよ、「地元で通える中医学派の先生」を見つけ出したいと思います。

 お忙しい中、対応誠にありがとうございました。

 御礼まで。

IMGP8492
IMGP8492 posted by (C)ヒゲジジイ


ラベル:蓄膿症 後鼻漏
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