もちろん大丈夫だよ、と応えていたが、夢中になると自分の身体のことは完全に忘れてしまって頑張ってしまうから、いくらピントの合った漢方処方や高貴薬があっても、百パーセント大丈夫と言えるわけでもない。
この方の場合、正確には二ヶ月弱の期間で7割程度の緩解が得られたケースだから、ヒゲ薬剤師の心配をして下さる心の余裕が出て来たのかもしれない。
このブログも時々御覧になってるようだから、さっそく書かれてしまったと苦笑されているかもしれない。
まだまだ先が長いので、お互い気長く頑張りましょうよ。
一年間も地元の漢方薬局で煎じ薬で頑張られて治らなかった方ではあるが、当方では一切煎じ薬を出さなかった。
そのかわりに、多種類の組み合わせになり、経費的にもやや高額になってしまったかもしれない。
難病だから高額な経費で、一般の慢性病だから安価だとは言い切れない。
往々にして逆のケースがあるので漢方をお出しする側も悩ましい。
弁証論治で虚心坦懐にピントを合わせていくと、その結果はマチマチなのだから止むを得ない。
経費的な問題のみならず、ピントがほどほど合うまでの期間も、この方のように一回目でピントが合って、下関から帰られる日には既に4割程度の緩解が得られているケースも、決して珍しいケースというわけではない。
以前にも、二泊三日で来られたアトピー性皮膚炎の人に、これまで服用されていた高名な先生の漢方薬をすべて中止してもらって当方の漢方薬を服用してもらったところ、下関にいる間に、ひどかった顔面紅潮の8割が消失してしまったケースもある。
運もあるでしょうが、皆がみな下関にいる間に効果が得られるとは限らず、ご自宅に帰られてから、延々1〜3カ月以上のお互いの苦労を経て、ようやくピントが合いだした、ということも稀ではないので、あらゆる面で一概に言えないのが、人間様の病気と身体の複雑なところである。
壊れかけたヒゲジジイのオンボロコンピュータの性能にも、大いに関係が深いことも事実ですが・・・(これが一番の問題かも・・・でも病気の性質によるところも大きいのですよ。)
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