2011年11月05日

癌による疼痛は寒証が多い?

遠くを悠々と飛んでいくノスリ
遠くを悠々と飛んでいくノスリ posted by (C)ヒゲジジイ

 年々、進行癌や転移癌のみならず初期癌でも手術前から免疫を高めておきたいとの希望から、漢方薬を求めて来られる人は増え続ける。

 ところが、進行癌や転移癌の人達でも、漢方薬を長期間利用されている人が疼痛で悩まれる方は少ない。

 以前、癌の疼痛に対してモルヒネ類を使用する病院が少なかったので、何とか漢方薬で疼痛を少しでも軽くしてもらえないかという希望で来られる人が多かった。

 そのほとんどの人達が、袪風散寒、舒筋活血法によって緩和し、最期まで疼痛がほとんど寛和状態を維持し続けた例も珍しくなかった。

 つまり多くは寒証の疼痛であったことが思い出される。

 昨今では、疼痛があると早めにMSコンチンなどが投与されるので、疼痛に関しては漢方薬があまり出る必要がなくなった。

 といっても、現在、癌や悪性腫瘍で村田漢方堂薬局の漢方薬類を利用されている人は多いが、いずれも疼痛に悩まされている人は現時点では皆無である。
 だから、当然MSコンチンとは無縁の状態を維持されている。

 転移の数がかなり多い人でも、主治医が驚くほど疼痛はおろか、あらゆるてんでほとんど無症状で数年が経過し、医療関係の仕事に元気で従事されている。

 どちらかといえば寒涼派に近いヒゲジジイではあるが、さすがに癌の疼痛に悩まされておられた人達の多くは、しっかり弁証論治すると寒証の人達だった印象が強いのである。

 といっても先入観は排除すべきで、常に冷静な弁証論治は不可欠である。

 なお、手術前から漢方薬の利用者は、当然のことながら根治率は非常に高く、手術不能例でも長期生存者はとても多いし、運よく根治した例や進行がストップしている人だけでなく、ご家族の医師の協力もあって当方の漢方薬使用により急激な状態の改善から手術が可能となって根治できた例もある。

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PQC_8713 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする