2011年10月30日

指名された漢方薬を販売できないことが多い理由

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DSC_0154 posted by (C)ボクチンの母

 初めての人がネットや書籍などで調べ、素人考えで漢方処方を指名して購入に来られるケースがあるが、その多くの人に販売することが出来ない。
 その理由は明らかに間違った選択と思われることが多いからである。

 継続服用者で明らかにフィットしている漢方処方の指名では販売可能であるが、はじめて服用しようとされるケースでは最低限、寒熱虚実においてフィットしているものでなければ販売できない。

 但し、第三類医薬品のように多くの人に適応があるものはほとんどの人に安心して販売できる。

 漢方処方の指名でも、わざわざ遠くから「煎じ薬でフィットしているが、煎じなくても飲める漢方薬を求めてやって来た」という奇特な人がおられたが、このケースでもきっぱりとお断りした。

 煎じ薬を購入されている漢方薬局に失礼な行為である。 のみならず、その薬局に依頼して入手すれば済むものをわざわざ遠方から訪ねて来られる深意は・・・・・・

 どうやら村田漢方堂薬局で一度だけでも購入しておけば、その後は以前のように地元で漢方薬を調達しながら、折々にこちらに電話やメールで相談することが可能と考えているらしい。

 実際に過去、まったく同様なケースに遭遇して困惑させられたケースがあるが、上記の人と同様、そのほとんどの人が不定愁訴症候群である。

 要するに漢方薬は地元で調達するから、漢方相談だけをメールで続けて欲しいという目的で、一度だけ漢方薬を購入に遠路遥々来られたという、やや巧妙なやり口である(苦笑。

 長い年月では、このような目的で来られ、一度販売したこちらの責任を利用され、電話相談を当然の如く続けられ、延々と慈善事業同然のことをさせられたケースが何度かあった。

 様々な不定愁訴のために、エゴイストになってしまう心情は理解できないでもないが、そのような「人としての道」にやや外れ気味である人に限って、病気が一定レベルの寛解を得られたケースは少ないように見受けられる。

 中には忘れた頃の数年後に、同じ人が電話やメールで相談をもちかけられるケースがあるが、当時と同じ不定愁訴の状態はあまり改善されてないからである。

 老体になった昨今では、そんな慈善事業をやっていたらますます心身ともに消耗しつくして寿命を縮めるだけだから、当然きっぱりとお断りですよ(苦笑。

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posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☔| ありがた迷惑な話 | 更新情報をチェックする