8月に入ってからは、毎日新人さんが続いているが、その半数は村田漢方堂薬局のHPやブログを御覧になって来られる人である。県内や隣県からと言う人も増えている。お問合せは相変わらず最も多いのは関東であるが、直接来られる人は明らかに近隣からが増えている。
とても嬉しいことにヒゲジジイがお気楽やお気軽を最も嫌っていることを知っての上で来られるから皆さん覚悟が出来上がって来られるようだ(笑)
だから、スムーズに全神経を集中して御相談に乗れることが多い。多くは来られる前にお電話やメールでお問合せがあって、いかにお気軽ではないか、あるいはお気楽ではないか、いかに深刻に悩んでの上であるかを表明されての上であるから、事がスムーズに運ぶのである。
前触れもなく突然やって来られる人は、半数以上は無駄足となっている。大概は及び腰だから、薬局の外観や内部の雰囲気で、互いに感性が合わないことを察知して、無駄足だったことを悟られるようであった。チヤホヤしてほしかったらしい、ということだろう。
もちろん電話でのお問合せの多くは、昔も今も変わらず、お断りせざるを得ない場合がとても多いが、本気の場合のお電話は直ぐに察知できるということだ。受け付けの女性薬剤師も三十数年のベテランである。
ともあれ、皆さん近隣の場合でも、車などで少なくとも1〜3時間はかかる距離だから、地元近辺などで既に漢方薬局や病院などで漢方の服用経験のある人がほとんどである。
漢方薬を地元や遠方などで何度か頑張られた人が多いのだが、半数の人が最初の相談から直ぐに一ヶ月や二ヶ月分をまとめて購入させられていた。これではピントが合うのに相当かかるのではないかと怪訝である。
そもそも漢方薬のピント合わせというものは、昔の砲撃術と同じで、三発目で命中するのが名医で、一発で合うのは多くはまぐれだから名医とは言えない、というような話を読んだことがあるが、さもありなんと思うものである。
初期には7〜10日分毎で反応を確かめながら、慎重にも慎重を期してピントを合わせるのが保守本流であると信じている。
まぐれ当たりを狙うような初回から一か月分や二か月分をまとめて売りつけるというのは信じられない暴挙である、とさえ思っている。
現実に本日来られた人の場合は、胃障害を生じてしまい、多くの漢方薬が無駄になっている。一度は申告して方剤の配合内容を変更してもらったが、おぞましいことに、その時もまとめて一ヵ月分、数種類の漢方製剤の配合が混合して出されていた。そしてこの配合でも胃障害を生じて、多くの漢方薬が無駄になっていた。
だからこそ、わざわざ製品をばらして混合し、分包するような過剰な演出をされる暇があったら、10日分ごとに時間をかけて慎重にピントの微調整をしてあげる気にはならないのだろうか、と他人事ながら不思議でしようがないのである。
一か月分や二か月分をまとめて販売するのは、ほどほどのピントが合ってからのことでしょうが、と言いたいですよ。
いずれにせよ、一回や二回ではしっかりピントが合わないことが多いのだから、まとめて30日分や60日分を買うのは間違っていると断言してもいいほどだ。
ヒゲジジイの場合、初回でドンぴしゃりと合っているよと確実な自信がある場合でも、慎重を期して少なくとも初回だけは10日分しか販売しない原則を貫いている。
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