2011年10月10日

小青竜湯をやや長期連用者からの御質問

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ASC_1153 posted by (C)ヒゲジジイ

【 年 代 】:50〜59歳の男性
【 職 業 】:会社員
【 地 域 】:九州
【 お問い合せ内容 】: アレルギー性鼻炎です。

 特に春先の花粉の時期になると一番つらくなります。症状の中で一番苦しいのが鼻詰まりです。この時期は日中および夜もひどくこの時期にだけ病院にかかってます。

 今回は2月から治療にかかりましたが、その中で体質改善として小青竜湯を現在も服用中です。

 いっぱん薬は5月の初旬で服用をやめてます。漢方は当初は一日3g×3回、9月からは3g×2回に切り替えてますがこのまま服用してどのくらいの効果がでるのか来年にならないとわかりませんが、実際の効果はどの程度見込まれるのわかりましたらご教授願います。よろしくお願いいたします。

GSC_7836
GSC_7836 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>実際の効果はどの程度見込まれるのわかりましたらご教授願います。

とのご質問ですが、貴方に小青竜湯が本当に適応しているかどうかも分りませんので、まったくお返事に窮します。

 また、シロウトの方に申し上げるのもやや気が引けるのですが、小青竜湯は中医学的な考えで言えば、通常は特殊なケースを除いて、あまり長期連用すべきではない漢方薬です。

 投与された先生がどの程度の漢方の知識がおありか不明ですが、上記のご質問は投与された先生にこそご質問されるべきかと思います。

 過去、当方のブログには各地から小青竜湯の弊害を蒙った人達からのご質問がありました。

 小青竜湯の長期連用によって注意が必要なことは、中医学的にはしばしば肺陰を損傷しやすい方剤であり、貴方の年齢から考えてましても、もしも小青竜湯によって高血圧、心臓負担、浮腫、乾燥咳などが生じるようでしたら、即刻中止して投与された医師にしっかり相談されるべきです。

ご参考までに、小青竜湯の注意点を書いた拙著のサイト

注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)

をご紹介しておきます。

 取り急ぎお返事まで。

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XSC_7564 posted by (C)ヒゲジジイ




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