KSC_2265 posted by (C)ヒゲジジイ
昨日の新客、アオスジアゲハさんは今朝になって店の明るい出口でヒラヒラと元気に外出準備をして待っていたので、早速外へ出してあげた。
しっかり休養できたらしく、思い切って世知辛い外の世界にもう一度挑戦する気になったらしい。
おそらく薬局内の漢方薬の香気で癒されたに違いない。
人は見かけによらないもので、数日前の新人さんは六味丸単方で速効を得たとの報告を持って再来された。多忙ゆえ再々は来にくいのでと一ヶ月分を所望された。
速効が出るかどうかは弁証論治の正確さが必要であるだけでなく、病気の性質にもよるので、皆がみな数日間で症状が雲散霧消するわけでもないが、症状が皆無となっているとのことだった。
人が見かけによらない例証として、数ヶ月前、西洋医学畑の薬剤師が、自身のアトピーに困って遠路はるばる熱心かつ頻繁に通われていたが、一ヶ月半経つころに、配合薬中に五苓散が不足していることにようやく気が付いて追加して服用してもらったところ、速効を得た。
二度ほど確かめて、しばらくは現在の3〜4種類の方剤で秋の乾燥期までは微調整は必要ないかもしれないと思案する間もなく、その後はまったく無音の人となった。
控え目で、たいそう大人しく生真面目なタイプの人だったから、外用ステロイドを完全離脱できるまで続く人だろうと思い込んでいたが、まったく見損なったものだった。
恐らく効果のある配合をヒゲジジイに見つけてもらえば、薬剤師の身分を利用して他社の似た製剤を入手して、その後はヒゲジジイはお払い箱という次第だったに違いない(苦笑。
しかしながら、秋にさしかかった今頃、アトピーの弁証論治では季節的に同様の方剤ではそろそろ破綻を来たすころなので、微調整が必須となる季節である。
今頃、こんなはずではなかったと困惑しているかもしれないが、自身も薬剤師なのだから自業自得と言わないまでも、少なくとも自己責任の問題である。
KSC_2348 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:アトピー性皮膚炎
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