そのときはチョット驚きましたね〜〜〜。「人間の身体は自動車とはチガウヨ、アンタ!」という気分でしたよ。
もちろん、ケンモホロロに近いお返事で、お帰り頂きましたよ。西洋医学治療で困難だった疾患が、一ヶ月や一年で治るものですか!
こじれた病や体質病など、いつも言っているように8割改善したらよいほうだと思わなくっちゃ〜〜話にならない。そんなにポンポン漢方薬で、短期間に各種疾患が根治していたら、人間様は永久に死なないことになりますよ。風邪やインフルエンザを治すのとは訳が違う。
漢方薬といえども、そうそう便利には出来ておりません。但し、各種急性疾患などのときに、漢方薬の即効を味わわれた人だけは良くご存知で、多くの意外な疾患で西洋医学よりもシャープで副作用を出さない。
ところが、半健康や美容的な方面での漢方薬の利用では、数年がかりの覚悟でやらないと、なかなか目に見えた効果が出ない場合が多いものです。明らかな苦痛や症状が強く出現している疾患とは訳が違う。
明らかな苦痛や症状の場合は、うまく行けば短期間で消失することも比較的多いが、この場合でも、慢性化している場合であれば、本当の意味で体質改善がなされるのは数年がかりになることも珍しくはない。
世の中そうそう安易にお手軽で便利にはデキテナイということです。
おまけに真の「漢方と漢方薬」というものは、まるで幾何学の難問を解くような推理力と洞察力を必要とする作業と来ているのだから、やってるほうも時々逃亡を企てたくなるようなシンドイ仕事なんですよ。
だから、相変わらず懲りずに逆質問ばかりされる人がおられるが、いつまでも当方の推理力を曇らせていることに気付かれない。何度たしなめても止めない人がいるけど、ご自分が一番損をしていることが、まだ分からないらしい。もうちょっとで難問が解けそうな段階に差し掛かっているのに、あまりに一方的に質問攻めにあうので重要な確認が出来ず、帰られた後に気がついて、ワザワザ電話をかけて確認し、同時に再度強く、質問する立場が逆転しているからいつもチグハグになっていることを認識してもらったばかりである。(それでも多分性格上、質問攻撃を止められないことだろう。)
また一方では、重篤化しかかった蕁麻疹の人のように、漢方薬で即効を得ると、早速、飲んではいけないアルコールを直ぐに再開して、咽喉(のど)もと過ぎれば直ぐに熱さを忘れる御仁もいる。喘息発作が起こらなくなったと思ったら直ぐにタバコを再開しても一年以上、今のところ再発しないで済んでいる男性もいる。
いずれの男性にも「自己責任だぞっ!」と引導は渡しているが、いずれも頭を掻きながら悪事?を止められずにいる。
かといってヒゲ薬剤師は、それ以上、強くは注意しない。御自分の事ではあるし、自覚あってやってる嗜好品類であるから、人生の意味を考えれば、肉体の完璧な健康ばかりに留意し過ぎても、心の健康というものがあるのだ。自覚あってやる不要な嗜好品の楽しみも、ご本人にとっては別の意味の大きな価値があったりするものだ。哲学のケムリと言うではないか!
ところで、先ほど子供さんのアトピーで隣県から一家四人で直接来られた人があったが、来られる前にお電話なりメールでなりお問合せされておれば、遠くから無駄足にならずに済んだものをとややお気の毒であった。
お断りした理由は、これまで二ヶ月ステロイドを使わない病院に行っていたが、大分良くなったといいながら、子供さんは赤黒い身体の全身をひどく痒がっている。ステロイドはもう一年以上使用していないという。そこまでヒドイ状態でステロイドを一時的にでも使用しないのはやや問題であること、今後もステロイドを使用しないつもりなら、当方では扱えないことを告げると、直ぐに諦めて帰られた。
もちろん小生の性格上、ご両親が当方での漢方使用経験がない場合の子供さんは正直言って扱いにくい、きっとご両親が当方のアドバイスに素直に従えないだろうから、という本音を漏らすと、そこだけは大いに同意と見えたのであった。
痒みの強いアトピー性皮膚炎に、臨機応変に一時的にでもステロイド軟膏を使用するくらいの融通性が欠如しておれば、将来が思いやられる。現実には当方の漢方薬を本気で始められた人は、ステロイド軟膏の副作用問題をほぼ完全にクリアしつつ、必要最小限使用してもらうことがあっても、次第に塗布する量も回数も激減し、運が良い人は漢方薬を服用後、一ヶ月もしないうちに殆ど使用する必要がなくなる人もいる。
しかしなが、ステロイド軟膏も必要最小限の正しい使用方法を遵守すれば決して恐い薬ではなく、その間に漢方薬で比較的スムーズな体質改善が行えるので8割の治癒、つまり緩解状態に導くことはそれほど困難ではない。⇒more>>
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