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数日前、深夜12時を過ぎて、就寝する間もなく突然、けたたましい電話の呼び鈴に叩き起こされた。
電話の主は3歳児をかかえる医師で「息子がウチダの六味丸を一度に20丸(大人量)くらい勝手に飲んでしまったっ!」が大丈夫だろうか?!という不安げな問い合わせである。
こんな夜中に何事かと思ったら、な〜んだ、驚くには当らない。中国では三歳児だったらそのくらいの分量が常用量だから、まったく心配するにはあたらない。
それでも牡丹皮が・・・などと不安げな質問を寄こすが、心配ご無用。
それよりも今後、気をつけなければならないことは、附子あるいは麻黄や細辛、桃仁や杏仁を含む漢方製剤。
具体的には八味丸や真武湯、小青竜湯や大青竜湯、麻黄湯、麻杏甘石湯、葛根湯など。さらに桂枝茯苓丸や桃核承気湯に大黄牡丹皮湯など。
これらは子供さんが日本の大人の常用量でも間違って服用するのは問題だから、十分に気をつけるように注意を喚起する。
またついでに言えば、身近な食品の中では、銀杏(ギンナン)。
これは中医学でも使用されるが、食品でもとても身近なものだけに、子供さんが多食することは絶対に避けるべきである。
炒った銀杏でも、子供さんが一度に数十粒を食べようものなら、窒息死する可能性大である。あるいは十数粒でも危険性が大きい。
参考文献:漢方薬の安全性の問題について
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