2006年08月21日

自費の漢方でも病気によっては月額経費が1万円前後

 

自費の漢方薬は月額換算すれば3万円を超えるていることを書いていたら、以前もそうだったが、今回も、そんなに高いと数ヶ月なら続いても、それが長期となると二の足を踏んでしまうという慨嘆するメールが入っている。

 どうしてそうなるかと言えば、やはり当方のホームページを見て、しかも遠方から来られるくらいの人は、既に地元で有名な先生方の漢方薬を服用されていたり、しかも数軒以上の漢方薬局やクリニックに通い詰めた挙句、地元近辺の漢方薬では殆ど無効だった人たちばかりだから、単純な漢方薬では太刀打ちできないからであろう。
 そういう有名な先生方で服用されていた漢方薬の価格を訊けば、多くは当方でかかる経費の2〜3倍はかかっていたので、当方での10日毎の1〜2万円の経費は、これまでよりも安いので良かったと喜んでもらえていることのほうが、実際には多い。

 上記のように、既に都会地などで比較的高額な漢方薬を試みられて治らなかった人たちにとっては、当方の漢方で次第に軽快して行っているのだから、しかも以前よりも安いということで、脱落する人は少ない。(一回ポッキリの人もおられたが、比較的単純な方剤の配合であったので、地元で簡単に手に入り、後の相談は不要と考えたに違いない。)

 ところで、あらゆる病気の漢方薬に、それだけの経費がかかる訳でもないのは当然のことで、たとえば、
重症化しかかった蕁麻疹の人などは、茵ちん蒿湯エキス剤と、後にイオン化カルシウムを加えた程度だから、それでも月額換算したら、1万円前後の世界である。

 比較的得意分野の関節リウマチにしても、一番シンプルなパターンに嵌ってくれれば、やはり月額1万数千円で済んでいるし、関節リウマチではこのタイプが半数弱を占めている。
 その他、単純性の坐骨神経痛や膝関節痛なども同程度の経費である。

 ところが、最初から複数の病気が複合している人が大変多く、またそうでなくともあの症状にもこの病気にも効く漢方薬が欲しいということになりがちだから、直ぐに軽く月額3万円を超えてしまうのが現実なのである。

 さらには牛黄製剤や麝香製剤を必要とする常連さんたちでは、特に牛黄製剤の最も高級品を使用されている常連さんなどは他の漢方薬とあわせて月額10万円前後かかっている人はザラにあって、その方達が村田漢方堂薬局を支えているという現実がある。だから、一度来られた人ならご存じのように、新人さんにはあのように十分な時間を取って御相談を受けることが出来るのである。

【関連する記事】
posted by ヒゲジジイ at 01:49| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする