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燥邪と湿邪が同居するのは珍しくもないが、この季節は両者の問題が顕著となりやすい。
まだ暑いとはいえ、秋は直ぐそこまでやってきているのですでに燥邪の影響がみえ、アトピーの症状が落ち着いていた人でも、ちらほら部分的な乾燥が目立ち始めたので、配合の微調整を行った人も次第に増えつつある。
ヒゲジジイも、ここ数日、職場で怪気炎を発した後に決まって乾燥咳が出るようになったので、滋陰降下湯や西洋人参の使用頻度が増えながらも、まだまだ藿香正気散は手放せない(苦笑。
藿香正気散加西洋人参、滋陰降下湯合藿香正気散など、日本古方派の時代だったら絶対にやらない配合だった(苦笑。
アトピーの連中でも、藿香正気散に猪苓湯のみならず瀉火補腎の知柏地黄丸や清熱滋陰の三物黄芩湯を併用してバランスを取っている人も数名いる。
熱中症と冷房病を同時に防いで体調を整えている人達では、藿香正気散に各種牛黄製剤や葛根黄連黄芩湯を併用している人も数名。
要するに一人の身体では、臓腑経絡毎に寒熱虚実がそれぞれに異なるので、現時点における一連の症候を総合的に把握しつつ、臓腑経絡毎の寒熱虚実を的確に把握し、それによって適切な方剤を配合すれば、寒熱併用のみならず、燥湿併用の配合は日常茶飯事ということである。
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