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分消湯はしばしば様々な原因による腹水や腹部膨満感に使用されるが、実証に属する場合に適応する。
しかしながら、世間一般に良く見られる腹部膨満感にも応用可能で、ヒゲジジイ自身も一ヶ月前に突然11年ぶりに再発した尿管結石の疝痛発作時に併発した腹部膨満感に猪苓湯などと併用して効果があった。
面白いことに、継続使用していると以前から折々に発生していた腹部のガスが減少した分、それに平行してほとんど「おなら」が出ることがなくなった。
最近は疝痛発作が皆無となって一ヶ月近くなるので、分消湯の併用が面倒になって中止したところ、以前のように折々に「おなら」が出るようになった。
ところが、ある女性の場合は、腹部が張ってガスが思うように出てくれないために膨満感に苦しんでいた。
ところが分消湯を服用するようになって、気持ちのよい「おなら」が出て、腹部の膨満感が解消して「とても嬉しい」と喜んでおられる。
おならが出ないために苦しんでおられたわけだから、この女性にとっては「おなら」は僥倖なのである。
分消湯によって、「おなら」が折々に出ていた者が腹部膨満感の解消と共におならが激減する者があり、「おなら」が出ずに腹部膨満感に苦しんでいた人が、折々に「おなら」がスムーズに出るようになって腹部膨満感が解消する人。
いずれも分消湯による効果であるから面白い。
結局「おなら」談義に終始してしまった(苦笑。
蛇足ながら、虚証(といっても虚実挟雑)に適応する補気建中湯も同様の作用があるが、昨今、村田漢方堂薬局では補気建中湯の顕著な疲労回復作用に注目して応用範囲がますます拡がっている。
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