2011年06月09日

温め療法に熱中して熱中症になったらシャレにもならない

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 冷えは万病の原因であると巷では喧伝され続けて久しい。
 たとえば、アトピー性皮膚炎の主因は「体内の冷え」であるそうなっ!???

 ニンニクを主体にした健康食品や生姜ブームが蔓延する昨今ではあるが、今夏は節電が奨励される過酷な時代である。

 猛暑の夏に、温め療法を続ける人たちが、同時にエアコンを節約して熱中症に罹り、あれよあれよと言う間に昇天されてはシャレにもならない。

 冷え過ぎるのも問題だが、温め過ぎるのも問題である。

 どうして中庸を保った考えができずに冷えばかりを問題視するのだろうか?

 この日本には幼稚な考えばかりが蔓延する。
 これが日本の国民性としたら、なるほどっとうなずけることがある。

 吉益東洞以来、日本の漢方はいつの間にか民間療法レベルに単純化され、体力のあるナシで処方を選定する幼稚な考えが定説となってしまった。

 複雑な陰陽五行学説を基礎に発展した中医学理論を荒唐無稽として蔑視する。

 だから、巷の医師達の投与する保険漢方の実体は見るに耐えない。

 五臓六腑の弁証すらチンプンカンプンの連中に投与される漢方薬。

 これが日本の最先端を走る最高の漢方薬だと信じ込まされている患者さんたちの多いことったらっ・・・実に噴飯物ではあるが・・・まあ、お好きにどうぞっ。

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ラベル:温め療法
posted by ヒゲジジイ at 00:55| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする