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幕末維新史に燦然と輝く長州藩の精鋭「奇兵隊をはじめとする諸隊」は、戊辰戦争が終結するまでの6年半近く、多くの功績を残したことまでは有名だが・・・血で血を洗う倒幕が完了した後・・・意外にも、伊藤俊輔(博文)や山県狂介(有朋)など、一部の者を除いて悲惨な運命を辿る。
一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)とはまさにこのことで、その後の奇兵隊および諸隊の人々の辿った末路を思うに付け、同じ長州人として断腸の思いに駆られる。
次元を異にするが、昨今、数十年来の常連さんが狭心症様の症状を訴える電話が入ったので、即刻病院で受診されるように強くアドバイスしたところ、病院に到着する頃には頓服で服用した牛黄製剤の効あって症状は雲散霧消していたが、念のため検査入院となった。
結果は事なきを得てホッと一安心・・・ではあるが、その姉妹からは入院見舞いに行けと矢の催促の電話がかかり、前代未聞のこととて些かどころか大いに驚いた。
前例のないこととて、主治医に迷惑がかかるので出来ない旨を伝えるが、後日になってもその姉妹からウジウジと「そんな冷たいところの漢方薬は二度と買ってやるなと言ったんだけどね〜」と嫌味な電話が続く。
検査入院中に見舞いに行かなかったといって前代未聞の苦情を言い続けられるのだから、呆れ果ててものが言えない。
三十数年来、病院嫌いの女性のありとあらゆる疾患を漢方薬ですべて解決して、今回の出来事もストレスによる一過性の狭心症だろうくらいの推察で、検査上でもまったく痕跡を残さず、血圧がやや高い以外には、あらゆる諸検査でまったく異常が見られない。
ご本人からは感謝の言葉をしばしば聞くものの、その姉妹からはねっちりネチリと嫌味こそあれ、感謝のひと言も聞いたことすら皆無。
ご本人はいまだに強く頼りにされているだけに、裏から姉妹による前代未聞の嫌味には腹を据えかねるが、ご本人のことを考えると見捨てるわけにも行かない。
どんなに功績があっても恩をアダで返されるケースは、上はわが奇兵隊のような残忍な仕打ちを受けるレベルから、下は俗世間にもこのようにゴロゴロ転がっているものですね。
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