2011年05月18日

アトピー性皮膚炎5月の悪化は例年以上に数が多い

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IMGP3759 posted by (C)ヒゲジジイ

 例年、春と秋の季節の変わり目にはアトピーが悪化しはじめ、どうしようもなくなって新人さんが訪れる季節でもある。

 昨年秋には男性ばかりが多かったが、今年の春は男女五分五分。

 わざわざ遠路はるばる来られるからには、それまでの地元の漢方治療に行き詰まり、次第に悪化しつつある状況下で、しかもタダでさえ悪化しやすい5月である。

 悪化しやすい5月とはいえ、一年以上通って8割以上寛解の安定期に入っているベテランの人達でさえ、なんとっ!今年ばかりは5月に入って急に一時的に軽度ではあるが再燃したという人が多い。
 
 みずからの微調整で数日で治まったというベテランの人達が多く、漢方薬の補充に来られたついでに事後報告される。
 一部のベテランさんは、急な久しぶりの痒みに微調整のヒントを求めるメールも届く。

 ましてや一年以内の新人さん達ともなると、せっかく順調に寛解に向かっていた人達なのに5月になって多かれ少なかれ再燃がみられる。
 このように順調に経過している人達が5月になって軽度ではあっても再燃した頻度は例年に比べ物にならない。

 そのような遠方の新人さんたちにメールでアドバイスする日々が続いているので、ブログを更新する気になれなかった。

 年々、やって来られる人達のアトピーの性質が、やや変種に近いタイプが集まる傾向が強いので、様々な微調整にはかなりな工夫を要する。でなければ、遠路はるばる来られなくとも、既に地元で寛解しているはずである。

 それにしても、昨年から一昨年にかけて、背水の陣で来られた重症の女性達。
 一人は8割以上の寛解を得たところで一年も経たないうちに今年になってプッツリと音信が途絶えた。
 もう一人は数年以内に治らなければ自殺を考えていると涙ながらに来られていた女性も数年も経たないうちにようやく8割近くの寛解を得たところで、同様に今年になってプッツリと音信が途絶えた。

 あの複雑な配合方剤の服用を半年近くも絶ったまま、今頃この鬼門の5月に再燃して苦しんでいるのではないだろうか?
 ときどき思い出しては心配してあげているのだが、これだから日々ストレスは尽きない。

 運よく即効を得てあっけなく寛解に向かった人ほど、短期間で音信不通になるケースが多いが、咽喉元過ぎれば熱さを忘れるのたぐいかっ。

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posted by ヒゲジジイ at 20:28| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする