2011年05月05日

中医学的な「虚熱」のイメージ

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ASC_2170 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の男性薬剤師

 昨日、先生の書かれた「漢方基本方剤の研究」の「六味丸」を読み返していたところ、陰陽の考え方が、今回の福島原発事故の冷却水と原子炉の関係にそっくりだと思い、メールしました。

 原子炉圧力容器内の燃料がたとえ僅かだったとしても冷却水が足りなければ原子炉はどんどん高熱になり、これが「虚熱」の状態と言うことではないでしょうか。

 そして、この冷却水の大本(大元?)を「腎」が担っており、その「腎」も含めたそれぞれの臓が原子力発電を持っているようなものなのではないのでしょうか。

 先生が警鐘を鳴らされている、温暖化で人参を含む温める漢方薬の使用に注意が必要だと言われている状況も、循環している冷却水の水温が下がりきらず(上昇しており)、本来の冷却機能が得られない状態なのではないか。と、ふと思いついたままにまたメールさせていただきました。

GSC_3428
GSC_3428 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:大変面白い解釈で、しかも一理ある喩えだと思います。

 中医学理論を深く学ぶ上では、そのようなイメージを用いて体得することは、とても有益なことと思います。

 温補薬の人参を用いる時の注意点としても、喩え話として中医学を学習される皆さんの参考価値は高いと思います。

 次回のブログにまた転載させて下さい(笑。

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ASC_1581 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:虚熱
posted by ヒゲジジイ at 23:56| 山口 | 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする