KSC_3103 posted by (C)ヒゲジジイ
昨年、ヒゲジジイのアドバイスにより、小太郎さんから補気建中湯エキス製剤が新発売されたのものの、実証用の分消湯がないのは不便だからと、早くから分消湯エキス製剤の製造許可も取得すべきことをアドバイスしていたところ、最近、製造許可が得られ新発売されることになった。
そこで従来から分消湯を愛用されている人に、試験的に新製剤に切り替えてもらったところ、数日間は「???」という感じだったらしいが、日を追うごとに優れた効果を発揮して、従来の製剤よりも腹部膨満感の消失時間が長く、他の併用薬との連携も相俟って、とても調子が良好であるとの報告を得た。
もう過去の製剤には戻れないと言われるものの、価格的にはそれぞれ相応の濃度と効果であるから、従来の他社製の分消湯が劣るという意味にではないっ、と言いたいところだが、従来の他社製剤には配合されるべき白朮はあっても蒼朮が省略されている。
白朮と蒼朮を複合して配合するところに大きな意義があるのに、蒼朮を省略されたのでは片手落ちと言わざるを得ない。
もちろん小太郎製の分消湯はヒゲジジイがウルサイくアドバイスしているので、きちんと白朮と蒼朮が配合されたまったく理想的な配合となっている。
要するに値段相応の効果を発揮しているというには余りあるところで、だから実際に長期間愛用されている人にとっては「値段の問題じゃないのよっ!」ということになる(苦笑。
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ラベル:分消湯
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