私の父は、昨年10月に脳梗塞で入院し、左手と左顔面麻痺のリハビリを続けておりましたが、4月に食道がんが見つかり、・・・・・・・・・・に転院し、現在入院治療中です。
高齢ということもあり、放射線治療のみを受けております。
水も飲むことができず、栄養摂取は点滴からだけだったため、すっかり衰弱し寝たきりとなっておりますが、3日前に鼻から胃へチューブを入れることにより、栄養補給ができるようになりました。
そこで、漢方治療が受けられないものかと情報を集めているときに、先生のHPに出会い、ぜひご相談したいと思ってメールしました。
本人も漢方薬による治療を希望しているのですが、現在寝たきりのため、当分の間、ご相談にお伺いすることは無理だろうと思います。
私が代わりにお伺いすることではどうにもなりませんでしょうか。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
お父上様の現在の様子がかなり詳細に分る身近な方であれば、可能かもしれません。
過去にも入院中の状態で来局が無理だという場合でご本人様が当方の漢方薬類を試して見たいという明らかな御意思がおありのばあい、あくまでクオリティー・オブ・ライフ向上を目的としてお出しするケースはあります。
(今年も既に一例あります。)
ただ少し問題なのは、胃ゾンデを利用した栄養摂取の場合、漢方薬類を利用することの許可が得られるのかどうかの問題と、許可を得られた場合でも、液体でなければ使用できないとなれば、漢方系の医薬品でも液体の製品があるものや、またその近縁の食品系の液体で作られたものを補助的に使用するなどで、使用できる範囲がやや不自由かもしれません。
但し、実際にはエキス剤を白湯で溶解して液体として利用などすれば、より適切な漢方薬類を利用できます。
なるべく面倒な煎じ薬は、不必要にはしない方が良いように思います。
長丁場となることや、臨機応変の配合変化の必要性などを考えると、液体の製品やエキスになった製品を組み合わせて白湯や水に溶解して利用する方が便利でしょう。
以上のような諸条件がととのっておられるのであれば可能ですが、必ず代理の方が直接来られて、お医者様の診断等のみならず、身近な御家族から見ての現在の詳しい状況等の御報告をして頂く必要があります。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
折り返しのメール:早速丁寧な御返事をいただき、ありがとうございます。
御返事を読み、希望が涌いてきました。
父の今後の治療計画等について、補足説明いたいしますと、今週の金曜日に内視鏡検査を行い、土曜日に主治医からその結果と治療計画の説明を受けることになっております。
検査の結果により、胃ろうをつくる手術の検討をしたいとの事前説明を受けています。
胃ろうができれば、漢方薬の選択肢も増えるのではないかと思います。
また、漢方薬を利用することについて、主治医の理解は得ています。
あくまで、QOL向上の目的での利用ということで、使いたい漢方薬があれば、相談するようにと言われておりますので、村田先生にお願いしたいと考えていることを主治医に相談したいと思います。
現在このような状況ですので、土曜日以降に改めてご相談させていただきたいと思います。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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