ヘルペス関係の急性炎症期は明らかに湿熱の邪気が盛んであるから、どのような体質の人でアレ、その急性期に温補の薬物を投与するのは間違いである。
このような基礎的な過ちを犯されるから、治るべきものも却って遷延させて却って逆効果となるのである。
確かに免疫力が低下したのが原因でウイルスの暴虐を許してしまうのに間違いは無いが、その治療方法になると根本的に間違っている。
急性炎症が生じている段階では、即刻只今の問題は、その炎症症状を解決することにあるのだから、こんな時に温熱療法など逆効果の何者でもない
即刻そのウイルス排除とともに湿熱の邪気を解決するのが先決なのである。
だからいつもこのような御相談が持ち込まれた時は、間違った方法だから即刻中止してもらうことになる。
もちろん、効果がないから不安になって当方に相談して来られている訳ですけどね。
参考文献:目に余る温熱療法!
ただし、一旦は帯状疱疹が治癒したかに見えて、後に後遺症を残して神経痛様の症状が繰り返し出没するようになった場合は、その時点での弁証論治に基づいて配合を考えなければならない。
清熱除湿する必要がある場合もあれば、逆に辛温散寒しなければならないこともあり得るということえある。つまり慢性化した場合は、ケース・バイ・ケースで温める方剤を使用すべきか、熱を冷ます方剤を使用すべきかはそれぞれの体質によって異なるということである。
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