飼い主の足にぶら下がって抱っこをせがむボクチン(笑 posted by (C)ボクチンの母
頑固な慢性疾患は五臓六腑の寒熱虚実がそれぞれにバラバラに異なっていることが多く、それゆえに西洋医学治療はおろか、一般的な日本漢方ではビクとも改善しないことが多い。
常々ブログでも書いていることだが、先日も東海地方の内科医の先生とお電話で話したばかりである。
東海の先生も、患者さんの中に臓腑経絡ごとに寒熱虚実がバラバラに異なっている病態に遭遇されているというお話。
さもありなむっ
中には直ぐには分析できないほど五臓六腑の寒熱虚実が複雑に錯雑しているケースもあり、正確な弁証論治を心がけつつ適切な漢方薬方剤の配合を熟慮し、時には数ヶ月〜半年以上もかかって試行錯誤の末、ようやく適切な基本方剤と微調整の傾向と対策が判明する根気の要る作業となることも決して珍しいわけではない。
だから、服用者もそれなりの覚悟と信念がなければならないが、その苦労に耐えた人達こそ明るい未来があるように思われる。
たとえ初回から速効が得られた人でも、裏には裏があったということもあり、初期の速効だけで安心できるとは限らない。
慌てて逃げるシロハラ posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- 免疫力を保つ中医漢方薬学のテクニック
- 最近の漢方薬の応用事例
- 漢方や中医学が一部の西洋医や薬剤師に貶められる理由
- しっかり学ぶべき生薬単味の利用方法
- 寒熱が錯雑しやすい季節
- 過信は禁物
- 柴朴湯加麦門冬のみならず、半夏厚朴湯加麦門冬という優れた加味方剤
- 活血化瘀の方剤が胃の不快症状の改善に役立つこともある
- 数回以上、直接通うことで見えてくる、隠れたもう一つの疾病の本質
- 四逆散は、本来あらゆる領域の慢性疾患に対する繁用方剤であるべき理由
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)に漢方薬の数年連用によって徹底的に根治した事例
- 中医漢方薬学の優れた点は
- 中医学派が日本古方派に学ぶべきこと:同病異治と異病同治
- 日本漢方と中医学、それぞれの特徴を一言で云えば・・・
- 村田漢方堂薬局で最も流通量の多い第2類医薬品としての漢方薬三羽烏は
- 用法・用量の記載よりも少ない量で充分に奏効しやすい中成薬や漢方製剤
- やっぱり有効だった咽中炙臠に天津感冒片のトローチ使用
- こんなに長くやっている仕事だが・・・
- ネットの情報は便利だが・・・
- 車の運転時に前後左右を走行する車にイライラする女性達は