2011年01月24日

悪寒が強い時の風邪は・・・

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IMGP4808 posted by (C)ヒゲジジイ

 会社から帰宅すると悪寒が強く明らかに風邪を引いて、今にも発熱しそうな状態だったが、手元には天津感冒片(銀翹散製剤)と板藍茶しかなかったのでそれらを服用したが悪寒は去らない。
 悪寒はあっても首の真裏の葛根湯証はまったく認められなかった。

 そこで卵酒を飲んで寝たら明くる日にはすっかり治っていた。

 このような時には本当ならどのような漢方薬を服用すべきだったのだろうか? というご質問である。

 風邪やウイルスに感染した理由は、一時的な「虚に乗じて邪(ウイルス)に侵入された」のだから、初期の悪寒症状と一時的な虚証に対して「参蘇飲」、これに「銀翹散製剤」の併用という方法が一般的で、葛根湯証や麻黄湯証が認められない悪寒であれば、なおさら参蘇飲を主体に運用すべきであろう。

 咽喉腫痛も無かったと言われるが、その場合でも参蘇飲に天津感冒片1〜2錠をトローチ的に併用するのが必須といっても過言ではない。板藍根の併用は当然。
 もしも明らかな咽喉腫痛を伴っていれば、参蘇飲のみならず天津感冒片の規定量(4錠)はほとんど必須となる。
 悪寒が去れば参蘇飲は中止となるが、胃弱者の場合はそのまま続けた方がよい場合もある。

参考文献:
2006年02月22日 現代の風邪・インフルエンザの一般的傾向


 そこで常備薬として参蘇飲も新たに購入され、天津感冒片と板藍茶も補充購入されて行かれた。

 ともあれ、先日ヒゲジジイの風邪には参蘇飲と荊防敗毒散に板藍茶の併用が適応していたので、このようなトウヘンボクな体質も折々に見られる。
 一方、受付嬢の風邪はいかにもインフルエンザ様であったが、涼解楽(天津感冒片と同一成分)に板藍茶、および辛夷清肺湯がしっかり適応していた。
 おそらく二人とも同じウイルスと思われるが、カクノゴトク適応方剤が大いに異なっていた。

 中医学における弁証論治では、トウゼン大いにあり得ることで、だからなかなかシロウトさんや、ちょっと齧りの医師・薬剤師でも、しっかりとした基礎知識と豊富な経験がないとピント外れの投与が続出するのである。

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posted by ヒゲジジイ at 23:21| 山口 ☁| 風邪やインフルエンザ・咽喉痛 | 更新情報をチェックする