2011年01月20日

数種類の漢方製剤が必要な人が「こんなに飲んで大丈夫ですか?」

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DSC_6785 posted by (C)ヒゲジジイ

 何が大丈夫でないのか?・・・一瞬どういう意味の質問なのか不明で些か戸惑った。

 久しく聞かなかった愚問である。

 貴女の財布が大丈夫でなければ・・・止めますか?

 結局は、これ以上の返事以外に何も思いつかないのだった(苦笑。
『中医漢方薬学』では、病気を解決するための漢方薬の組み合わせの法則(配合法則)として、

 @病気の直接的な原因となっている「内外の病因」を除去する漢方薬。
 A五臓六腑の機能を調整する漢方薬。
 B体内に流通する気・血・水(津液)・精の疎通あるいは補充を行う漢方薬。


という三方面の漢方薬を配合することが鉄則となっています。

 一般的な病気では、この三方面の働きを2〜3種類くらいの漢方製剤でまかなえることが多いのですが、こじれた慢性疾患や多種類の疾患が複合している場合、および難病系統では内・外の病因が複雑化しており、五臓六腑の機能失調の状況や、体内を流通する気・血・津液・精の盈虚通滞(量的に過剰か不足か、流通が過剰が停滞かなど)における病理現象が複雑化していることが多いため、3種類以上の漢方製剤が必要となることが多いものです。もしも、この必要不可欠な配合を無理に節約すると、治せる病気も治せないことになります。
 上記のように中医漢方薬学療法の御案内に書いている通りだが、当方のサイトをしっかり熟読してやって来た、というのは真っ赤な嘘だった、ということになりますねっ。

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DSC_6896 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:11| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする