2011年01月12日
奥様の吐き気止めを求めて来たご主人を叱りつけた話
ISO6400で撮ったメジロ posted by (C)ヒゲジジイ
数十年前からごくタマにやって来る高齢の男性が、昨日から奥さんが吐き気がすると苦しがるので、吐き気止めの漢方薬が欲しいとやって来られた。午後3時のこと。
ノロウイルスにでもやられたのだろうが、奥様は一度も来られたことがないので体質がさっぱり分からない。だから病院にかかるべきだとお断りすると、風邪症状もなにもないが、ノロウイルスではないだろうというので・・・
胃腸型の感冒の場合、一般の風邪とは異なるので・・・と言おうとする矢先に「胸を痛がっている」と言うではないかっ・・・
突然、ヒゲジジイは血相を変えて、心筋梗塞ということもあるので、なおさら病院に行くべきだっ! とまるで怒鳴るような口調になった。
「心臓で吐き気が来ることはないだろうっ」とまたまたとぼけた切り返しのジイサン。
滅多に来ない人が、そんな重大な症状で苦しんでいるときに、どうして吐き気止めなどを求めてこちらに来るのか? 即刻病院に駆け込むべきではないかっ と本気で叱り付けた。
「この時間(午後三時)ではどこも大きな病院は間に合わないので、明日でも連れて行こう・・・」とトンチンカンなご主人に、受付嬢が「近くの開業医さんでもよいのよっ、必要ならそこで大きな病院を紹介してくれるから・・・」
「ところが愚妻は大きい病院でないと嫌がるので・・・」
「なにをのんびりしたことを言ってるのっ! 大したことなければ幸いだが、もしも本当に心筋梗塞だったら命は危ないぞっ!」
ここまで血相を変えて叱るのも、80歳近い高齢者が・・・それでなくとも昨今五十代前後の若さで急死する例があまりに多いからである。
しかも5〜10年に一回来るか来ないかのご主人が、どうしてそのような怪しい症状のときにわざわざ漢方薬を求めてやって来るのか理解に困しむところである。
結局、ヒゲジジイが怒鳴り散らすかのような説得にようやく納得して直ぐに近くの医院に連れて行くことを承諾して帰られた。
常連さんたちなら牛黄製剤や麝香製剤を常備されているから、それらを服用してもらいながら即刻病院に行ってもらうところだが・・・といっても幸いなことにまだそのような事例は一度もないっ。
とっても可愛いボクチンっ! posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 20:52| 山口 ☁| 心筋梗塞および狭心症
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