不思議なというのは、医療制度をご存知であれば、保険がきくというからには必ず医師による処方箋が必要なのが常識のはず?だからである。
でも、このような常識と思われることでも、よくご存じない方もおられるようで、従来からしばしばお電話で問合せのあった「保険がききますか?」という御質問には、「病院ではありませんから一切ききませんよ」というお返事で、アッサリと御質問にお答えして直ぐに電話を終えるのが常であった。
漢方薬局の漢方薬と、病院で処方される医療用漢方の違いを詳細に述べればキリがないので、的確に答えているブログがあるので、ご紹介する。
漢方薬に保険はききますか、というお問合せ
医療用漢方と漢方薬局の漢方薬の違いは、保険がきくきかないの違い以外にも保険に適用されている漢方処方と、保険は一切適用されない特殊な処方のバリエーションの豊富さの違いもあり、また、それぞれに特徴があるといえばいえるのであるが、さて、「なんとかとハサミは使いよう」というコトワザ以上の専門的な難しさがあるのも事実である。
なるべく経費をかけたくなければ、保険漢方に限る。
しかしなから、それでも効果が不十分である場合は、かなり経費はかかるものの特殊な漢方処方も使用できるので、経費的な覚悟さえあれば、漢方薬局の漢方薬を試して見る価値があるかもしれない。
但し、安易・お気楽なご相談では、なかなか適切な漢方処方は見つかるものではない。
たとえば、当方では最近、毎日、新しい人が来られているが、鬱病・鬱病・腎不全・アトピー性皮膚炎と、毎日、新しい方には最低でも二時間はかけて、時には三時間以上も珍しくはない。
それだけ手間隙かけるから、初回で9割の打率で的中しているのである。
しかしながら、微調整はその後も続くことになる。
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