遠来の人は関東近辺が最も多いが、今回もそうでパソコンにとても詳しい人だった。
思いがけないこんな御利益もあるのだね。
お出しした漢方薬を直ぐに服用してもらって二日に渡って来局してもらったが、出来るだけたっぷりと時間をかけるので、ほどほど親しくなる二日目には、このような思いがけないパソコンの指導を受けることが出来て、多少はこちらの苦労も報われるというものだった(笑)
ところで、あちらでの漢方専門薬局では最初から二ヶ月分で6万円の漢方薬と健康食品セットを奨められたということだった。
これに対してご本人のお考えはともかく、同じ漢方専門薬局としては、最初から二ヶ月月分もまとめて出すその勇気が信じられない!
初めて来られたような御相談者には、10日毎にピントを合わせるので無ければ、そうそうドンピシャに一発で適切なものがすべて出揃うとは限らないからである。
と、こんな疑問を感じていたら、ベテランの漢方メーカー関係者が苦笑しながら解説してくれたことがあったのだった。
二度三度と通ってくる人が少ないので、最初に沢山買ってもらうご商売なのですよ、ということだったが、サテ?
ところで、上記の二か月分が高すぎると言っているのではないのだから念のため。
あくまで最初からそれだけの量をまとめての購入を奨めることに対する疑問である。
一ヶ月分の合計経費は3万円、二ヶ月分では六万円かかるというのは、本格的な漢方薬配合では決して珍しいことではないからである。
10日毎に通って観察していたところが、直ぐにピントが合ってしまい、患者さん御本人も頻繁に通う必要性がなくなったと合意し、面倒だから少しまとめて購入したいと申し出があるのは通常のことである。
だから、ピントの合った方剤が一発で決まった場合は2回目、あるいは3回目からは一か月分くらいをまとめて購入されるのは通常のことだ。
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