2010年10月30日

まったくはじめてのご高齢者の漢方相談をお断りする理由

ジョウビタキ(オス)
ジョウビタキ(オス) posted by (C)ヒゲジジイ

 まったくはじめてのご高齢者の漢方相談の依頼が今週だけでも3名あった。うち一名は電話でのお問い合わせだが、2名は直接来局された。

 うち2件は遠方の子供さんがネットで調べ、老齢のご両親が在住する近くの村田漢方堂薬局を見つけたから直接行って相談せよと言われたから、というもの。

 過去にまったくはじめてのご高齢者の漢方相談に乗って気まずいことになった例は枚挙に暇がない。

 たとえば牛黄製剤がよく効を奏してご本人も喜び、1〜2年も続けていたところで他の疾患で入院され、それでもご本人は身体が楽になるからと実の娘さんが代理で購入に来られていたが、やや高額な製品であるためか、その娘さんが来られる度にさんざん嫌味を言われて不快な思いをし続けた。

 メニエール氏症候群で入院されていたご高齢の婦人が退院の帰りによられ、まだ完全には治ってないので漢方薬を求められた。
 ところが、数日経っても目立った効果がないと、ご高齢のご主人から脅すかのような苦情の電話に困惑した。

 もっとひどい板挟み状態に追い込まれた経験など、思い出せば際限がない。

 互いに気心の知れた常連さんやお馴染みさんたちの高齢のご両親の漢方相談に乗るのとは大違い。

 とりわけ多いのは、病院の医師に当ることができない腹いせか、矛先がこちらに向いて、ご家族から八つ当たりされまくったことは若い頃のひどいトラウマとなっている。

可愛いけどいつもけたたましく鳴くモズ
可愛いけどいつもけたたましく鳴くモズ posted by (C)ヒゲジジイ

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posted by ヒゲジジイ at 23:56| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする