おたより:東京の内科医師
いま現在、開業への忙しさも慢性的になり、先生にお便りする余裕もなくなってしまっておりました。
先生のブログ上で、東海地方の薬剤師の先生から自分への「開業への激励」に感謝しておりました。ありがとうございます。そんなことから、村田先生や東海地方の薬剤師の先生に何か出来ないだろうか?とも考えておりました。
そういえば…東海地方の薬剤師の先生の「夏ばて」の記事を読みました。「内蔵が冷えることが夏ばての特徴」との指摘…自分も「夏は内臓が冷える季節」であると感じておりました。
今回は、このことを相対性な思考を使って説明していきたいと思います。
自分は、いつも出来るだけ簡単に考えることを念頭に、病気を理解しようとしております。ですから…いつも簡単にお話しする様にしておりますが、一般的に考えてみますと、人間は難しく考えるのが得意な動物の様です。それは現象を見つめる時、「今まで習ってきた知識を利用して考えること」を優先するからに他なりません。
では、「夏ばて」について自分の考えをお話いたします。
夏と冬は外気温が異なります。加えて、人間のそれぞれの臓器は他の臓器と比較して、自己の臓器の温度差を測っていると考えられます。(空間上に絶対的な基準をもつ運動物体は存在しません)
としたときに…季節の変動による「内臓である腸の温度」を考えてみたいと思います。
冬は外気温が低く皮膚の温度が低下する傾向にあります。しかしながら、裏である腸の温度は余り変わりません。このことから、冬の皮膚の温度と比較すれば、冬の腸の温度は皮膚の温度に比較して相対的に高くなっていることになります。
逆に…夏は外気温が高く皮膚の温度が上昇する傾向にあります。しかしながら、この夏にも腸の温度は余り変わらないことから、夏の腸の温度は皮膚の温度に比較すれば相対的に低下していることになります。それが…夏の臓器の冷えであると考えております。
ご理解できましたでしょうか?
この様な考え方が「陰陽」であり「相対性」の基本的な考え方に他なりません。
と、話題は変わりますが、現在、保険煎じ薬処方ができる電子カルテの制作を業者共々行っております。おそらく…年末には、この様な電子カルテが出来上がると思います。
こんな自分の些細な行動が日本漢方の行く末の小さな光となれば、自分に取って掛け替えのない喜びと考えております。
そんなこんなで…毎日、とても充実?(笑) 忙しいですぅ(泣)
新東京タワーも日毎に高くなっています。自分の漢方のレベルも高くなるのだろうか?
と焦っています(汗)
IMG_1931 posted by (C)ヒゲジジイ
お返事メール:おたよりありがとうございます。
ご開業の準備は着々と進んでいるようでなによりです。
「夏は内臓が冷える季節」の論点、これがまさに寒湿の病変に対する方剤でもあるが夏場に多用される所以でもあると思います。
今夏も常連さんやお馴染みさんが真夏の炎暑の最中にを頓服使用されるケースが多くみられました。
しばらく前まではアトピー性皮膚炎が重症であるために強烈な炎症を治めるために清熱瀉火の方剤を多用されていた男性でも、真夏にプールで泳いだあとに胃腸が冷えて猛烈な吐き気が生じた例⇒真夏に涼を取り胃腸が冷えて吐き気がする時の漢方薬 など。
胃苓湯で代用しても一定の効果があったようですが、それにしても今夏の猛暑では例年になくを販売する機会が多々ありました。
一方では西洋人参も例年になく大いに人気を博した炎暑の夏でもありました(苦笑。
ともあれ、添付頂いたお写真、新東京タワーのとても美しい夜景、これだからテレビでも大きな話題になるのですねっ!
モズ posted by (C)ヒゲジジイ
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