2010年10月22日

しばしば遭遇する医原病=医師の誤診による合成医薬品の誤投与による副作用問題

ヒヨドリ
ヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 病院や医院の医師による誤診や誤投与は、医療用漢方において実に頻繁であるが、漢方薬の誤投与の場合はそれほど深刻な問題になることは少ない。

 やはり大きな問題となりやすいのは合成医薬品の誤投与である。
 先日も、初老に近い女性が真夏の炎天下で軽度の熱中症にかかり、嘔吐したあとやや食欲不振が続くので、主治医に相談して胃のレントゲンなどの諸検査では大きな異常もないとてタケプロンとムコスタが投与された。

 その後も食欲はますます低下し、めまいやフラツキも伴い始め、もともと不眠傾向があったのに嗜眠傾向が顕著となり、次第に動くことが困難となった。忙しい家業も休むこと一週間。
 主治医に重ねて相談したところ、主治医の診療所だけではもはや手におえないから精神科に受診し、同時に癌に関する諸検査をしっかり行うように指示された。

 そのような情況下で困り果てて当方にも相談があった。
 もともと折々に漢方薬を利用されるお馴染みさんでもあったから、前後のいきさつをよく問い質したところ、最近投与されたタケプロンとムコスタの投与が誤診と同時に誤投与に違いないので、医師に相談して中止するようにアドバイス。

 ところがプライドの高い医師だから、そのようなことを言ったら大変だというので、当方の名前を出してもよいから相談するように言っておいたが、ご本人は主治医に相談せずに、こちらのアドバイス通りタケプロンとムコスタを中止したところ翌日には完全回復。

 数日後お礼に来て、主治医にこの事実を伝えるべきかどうかを悩んでおられる。当然、伝えるべきだと言うのだが、プライドの高い医師だから怖くて言うのが躊躇されるとは、何のための主治医なのか?!

 患者さんが正直に治療効果の有無を伝えないから、その医師は天狗のまま誤診と誤投与を繰り返す結果になるのだろう。

 世の中、医師の中には東大受験の滑り止めで地方の医学部を後期試験で受かり、しかたなく医学部に進学した連中がいる。
 最初から医師を志したわけはなく、暗記力はあっても医学に対する情熱が欠落したプライドだけの煮ても焼いても食えない連中もいるので、医師を選ぶのも寿命のうちということを肝に銘じておくべきだろう。

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IMG_0404 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 13:10| 山口 ☁| 医師や歯科医師による誤診や医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする