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前回のブログのお問い合わせの女性は、黄耆建中湯とは無縁だった。
昨日、突然直接やって来られた。
転載文の表現力でお分かりのように、聡明な女性だったから弁証論治に苦労はなかった。
すくなくとも肝鬱血虚に脾虚不運湿をともなって軽度の浮腫傾向があり、しかも肝鬱化火が歴然とみてとれた。これだけ書けば、中医学の専門家であれば、はは〜んと頷けることだろう。
でも、想像されるような単純な方剤だけで解決できるようなレベルではないので、今後も微調整しながら一工夫が必要になるかもしれない。
といっても、類似した症例は例年多いばかりでなく、今年だけでもたくさんの中年女性で多く扱ってしっかり改善されている例ばかりだから、見通しはとても明るいはずである。
いずれにせよ、黄耆建中湯証とは無縁の女性だったことだけは間違いない。
蛇足ながら、9月6日のブログ「朝から真剣さの感じられない電話の問い合わせが続く」でお断りした人だった(苦笑。
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