2010年10月03日

葛根湯は急性であれ慢性疾患であれ速効性が身上

スズメのボクチンたち
スズメのボクチンたち posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:前回のブログで登場された葛根湯で速効が出た女性

 その後、葛根湯は1日定量を2〜3回とっています。胸の痛み自体は消えているのですが、これを飲んでいると、体が緩むので、心地よいのです。

 よくマッサージなどで、凝ってますね〜と言われていたのに、自分では全く自覚がなかったのですが、葛根湯を飲んでいると、凝りを感じることができるようになりました。

 今までそんなに力を入れて生きていたのか!世間の人は意外に楽に生きていたのかも、と妙な気づきも起こっています。
 休みの日も時間があっても力が抜けず、頑張って色々やろうとしていたのですが、葛根湯をとってると、自然にゴロゴロとゆっくりしたくなります。
 いい意味で脱力して、生きていけそうです。

 本当にここにきて初めて、漢方薬の偉力がわかりました。
 ありがとうございました。

ヒヨドリのぼくちん
ヒヨドリのぼくちん posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:葛根湯がフィットする場合は、もともと速効性が出なければ葛根湯が適応とはいえない証拠で、フィットしている場合は、かなりな速効が得られる方剤です。

 ほとんどの人が1回の服用で効果を感じ、数回飲めば効果は歴然とします。

 但し、それだけに症状がほどほど改善されて以後は、常用した方がよい場合と、折々に適宜の使用こそ適切で、常用すると効き過ぎて却ってバランスを失う場合もあります。

 少量を常用してちょうどよい人、規定量を常用した方がよい人も時におられますが、折々に必要に応じて適宜、あるいは頓服的に数回以内の使用でしばらく休むという方法が適切な場合もあります。

 常用した場合は、バランスを失って効果が激減したり、身体が温まり過ぎて中止したくなる場合は、漢方薬に慣れた人なら直ぐに気がつくはずです。

 ご自身はどのタイプであるか、飲んだり中止したりしてさぐってみて頂きたいと思います。

ヒヨドリのボクチンがまっしぐらに寄って来る
ヒヨドリのボクチンがまっしぐらに寄って来る posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:32| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする