私は、5歳でネフローゼ症候群を発症し、現在も再発を繰り返しています。
高校入学頃に腎生検を受け、微少変化型と診断されました。
それから、2年だけネオーラル薬を使いました。
*()内はだいたいの再発頻度です。
5歳(1年〜2年ごと)〜[中学〜高校〜専門学校](2〜3年ごと)就職後、去年の夏より7月、11月、3月と再発を繰り返しています。
また、高校入学時より再発時でも入院せずに治療を行っています。
再発時の自覚症状としては、尿量が減ります。
ただ、学生時代と違うのは再発しても突然+3+4などになる事はなく、緩やかに時間をかけて蛋白量が増える。
むくみ、だるさなどはない。があげられます。
小学校の頃は、サイレイトウを飲んでいました。効果はあまりなかったように感じます。
現在の状況としては、今日からプレドニン朝25mm 夜25mmガスター朝1錠 夜1錠 を服用しています。
さすがに西洋医学では、限界を感じてきました。
また、再発の規模は小さくなっているものの頻度が早くなっている事で、非常に参っております。
そこで、いろいろと漢方の事を調べているうちに村田先生の事を知りました。なんとか、健康な体になりたいです。助けてください。お願いいたします。
お返事メール:そちらの地方からの御問合せばかりが多いのですが、大都会でもあるので、きっと探せば本格的な漢方相談を行って下さるクリニックや漢方薬局がありそうにも思うのですが、お近くには漢方専門のクリニックあるいは薬局はありませんか?
ネフローゼ症候群は、多かれ少なかれ免疫系の問題も絡んで意外に複雑多変なものですが、漢方といっても中医学・中薬学理論にもとづいた理詰めの考察で根気よく適切な漢方薬を合わせていけば、多くの場合は緩解できるものと思います。
しかしながら、患者さんも漢方をお出しする側も、共に根気と努力の要る作業で、忍耐強い冷静さと適切な判断が要求されるのは、あらゆる慢性疾患に言えることです。
あてずっぽうのことをやっていても徒労に終わることが多いので、合理的に科学的な目で冷静に対処する必要があります。
西洋医学などの実証科学だけが科学理論というわけではなく、中国古代の哲学、陰陽五行学説を基礎として現実にマッチした理論体系を構築した中医基礎理論は、それなりに優れた結果が伴うものであるだけに、一つの立派な構造主義科学理論であることに間違いありません。
こんなところで科学理論の講義をしてもしようがありませんが、いつも当方のサイトやブログで再三書いていますように、なるべくお近くで綿密な御相談に乗って下さる中医学と日本漢方の両者を一定レベル習得された先生を見つけられることです。
何年がかりの長丁場になることはほぼ確実でしょうが、うまくコントロールできれは完全緩解に近い状態に持ち込めることが多いものです。
但し、現在の状況が、たとえばクレアチニン・BUN(尿素窒素)などに、どの程度の異常が出ているか、と言う問題、それに主治医が漢方治療の併用を認めてくれるか、という問題。
漢方を否定するようなお医者さんは、まさかいないとは思いますが・・・・・・。
以上、まとまりのないお返事になりましたが、これまで同類の御問合せから推測されることは、それじゃ〜〜どこで漢方相談をしたらよいのか、ということに結局は行き着くのではないかということかもしれませんね。
当方には、具体的にはアドバイスすることは不可能です。
以前、クリニックを御紹介して失敗した経験で、懲りてしまいました。
電話帳やネットで調べて、軒並み電話して、その応答内容で推測するしか方法がないかもしれません。
蛇足ながら、たとえば村田漢方堂薬局のような感じの悪い薬局では、若い人の電話となると逆に受けるほうが警戒心から (というのもヒヤカシのお気楽な相談を最も嫌うからですが・・・・・) やや不愉快な応対をされるかも知れません。
以上、お返事まで。
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