2010年08月05日

熱中症の予防や治療の漢方薬

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DSC_7469a posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、熱中症の予防あるいは治療に適切な漢方薬の要望が、常連さんやお馴染みさんたちから頻繁である。

 熱中症の漢方薬といえば日本古方派も中医学派も皆が口を揃えてお題目のように唱えるのが「生脈散(しょうみゃくさん)」であるが、配合される温性の朝鮮人参にやや問題がある。

 真の中医学派なら朝鮮人参を使用するところを西洋人参に置き換えるはずだが、残念ながら中医学では常識の西洋人参は日本では食品に貶められているのでお話にならない。

 ともあれ実際に常連さんたちで熱中症の予防に使われているのが豪華メンバーの漢方薬を使用しているので、とても成績がよい。
 すなわち牛黄製剤や麝香製剤の併用のみならず地竜や西洋人参、あるいは涼解楽や天津感冒片である。

 アトピー性皮膚炎が寛解状態にある人で、ガソリンスタンドに勤務している人は、炎天下でも屋根の下とはいえ常に外で立っているので暑さも半端ではないが、常用している配合薬中の地竜や瀉火補腎丸などが大いに予防として役立っている。

 このような外で仕事をせざるを得ない人は気の毒な限りであるが、室内で仕事をする人達はエアコンこそ熱中症の予防には欠かせない。

 そういえば、通常の季節なら六味丸製剤を常用している人達も、瀉火補腎丸を併用したり切り替えたりすることで、体調が良くなっている人も多い。

 ともあれ、常連さんたちの場合、高価な牛黄製剤や麝香製剤を常備されている人が多く、しかも常用されている人も多いので未然に防げることが多い。

 但し、熱中症を恐れてクーラーにどっぷり浸かり過ぎて、寒気や頭痛・吐き気が生じる人もあとを絶たないが、この場合はカッコウショウキサンを使用するのが常識である。
 熱中症を恐れる余りの副産物である(苦笑。

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DSC_7661 posted by (C)ヒゲジジイ

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DSC_6529 posted by (C)ボクチンの母

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posted by ヒゲジジイ at 23:51| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする