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子供達も医師だから滅多なことで医師の悪口を書きたくなかったが、本日に限って漢方薬の勉強不足により被害を蒙った女性が二名、前医の治療方法を頭ごなしに否定して患者から薬を取り上げて病状を悪化させた医師、合計3名の首を傾げたくなるケースに遭遇して日本の医療に不安を持たざるを得ない現状を憂えて敢えて書きたくなった。
一例目はここ数ヶ月蕁麻疹が出没して熱感と憂鬱感に襲われている中年女性が、婦人科にかかったところ、弁証論治は皆無のまま、女性を見たら当帰芍薬散とばかり、例によって中医学的には明らかに間違っている「白朮を蒼朮で代用した」医療用の当帰芍薬散エキスが投与され、熱に熱を加える愚を犯して蕁麻疹が悪化。
医師の投与する漢方薬を恐れて当方に助けを求めて遠方からやって来られた。
血圧が高めの中年女性が梅雨に入ってめまいに襲われ、かかりつけの医師に相談したら、これまた「白朮を蒼朮で代用した」医療用の苓桂朮甘湯が投与され、たちくらみは改善されたが甘草2gの配合が応えたか、血圧がますます上昇して上が160を超えた。
これらに類似した医師たちの漢方薬の誤投与に遭遇することは日常茶飯事だから、本日の遭遇例がこの二例だけなら、何もブログに書く気にもならなかった。
最悪のケースはこれからである。
超重症のアトピー性皮膚炎が当方の漢方薬で寛解していた人が、これとは別に過去に大量の飲酒歴が祟ってか、消化器症状のあやしい問題が残っているのでもしやと慢性膵炎を疑って総合病院の受診を促したところ、さいわいに研究熱心な優秀な医師にめぐり合い、微妙な慢性膵炎の推定的診断で治療薬を投与されたところ、劇的に症状が緩和していた。
しばらくして総合病院らしく例によって医師の交代があり、新たな医師に受診すると、これまでの経緯を無視して前医の診断と治療方法を頭ごなしに否定し、貴女の病状は気のせいだから薬を飲む必要はないと断じられた。
どれだけ懇願しても処方してもらえず、そのために次第に諸症状が再発し、消化不良のせいかせっかく完全寛解が続いていたアトピーまでややぶり返し気味である。
気の弱い患者さんはどうしたらよいのか途方にくれて助けを求めて相談に来られた。
新しい主治医のやってることは、治療方法に対する学閥の抗争らしきものに患者さんを巻き込んで人権無視も甚だしい。前医の学閥に対するコンプレックスを持つ集団的な抗争に巻き込まれている可能性なきにしもあらず。
要するに診断基準の解釈の問題も絡んで現実的な対応をしてくれた前医と、机上の理屈を優先して古いマニュアルこそ真実で、現実の患者さん自身の苦訴は取るに足らないと判断する官僚的で融通の利かない医師たちの対立構造が明らかに存在する。
さらには新しい主治医の人格的な問題のみならず新しい基準を構築して研究を深める学閥に対する嫉妬や勉強不足の問題など、おそらく三者とも併せ持つ不遜な医師であり、患者さんに対する思いやりは皆無。
あんまり理不尽な内容なので、その患者さんを連れて乗り込み、その医師に詰め寄ってやろうかと鶏冠に血が昇ったが、止めた。
遠方に赴任した前医を追っかけるのが一番か?
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