2010年07月08日

漢方薬でアトピー性皮膚炎が寛解した滅多にありえない配合例

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DSC_1408 posted by (C)ヒゲジジイ

 準決勝のドイツ対スペイン戦のハーフタイムにブログの更新(笑。

 タイトル通り、滅多にない変り種の配合例なので、参考程度に留められていたほうが無難でしょう。

 数ヶ月間の繰り返しの微調整の後に、結局は高濃度の猪苓湯製剤とガジュツ製剤のみで寛解。

 ステロイドに嵌って抜け出られなくなった女性が、最初から茵陳蒿湯と猪苓湯製剤のみの配合でぐんぐんよくなって途中で行方不明?

 加味逍遥散製剤と茵陳蒿湯と猪苓湯の配合で、六味丸を加えると覿面ぶり返す珍しい例で、結局、この三種類のみで寛解。

 知柏地黄丸と猪苓湯製剤の配合で寛解など。

 但し、いずれの多くもカルシウムや特殊なミネラル、あるいは葉緑素製剤や大黄製剤、あるいはヨクイニン製剤、あるいは板藍根や白花蛇舌草など、様々な小細工を加えている ので念のため。

 いずれもかなりシンプルな配合で寛解した例ばかりなので記憶に鮮明だというだけで、当然再現性は乏しい。弁証論治の世界では当然のことであろう。

 蛇足ながら、過去、軽症の人では六味丸製剤と猪苓湯製剤に体質改善三点セットで寛解してしまった人は数知れないが、そのような軽症者は昨今扱う機会がないので、同様な体質者が現在も多いかどうかは分からない。

 また、他の疾患に合併するアトピーで、ついでに軽症のアトピーも依頼されたケースのほとんどが、主訴に対する適切な方剤群とともに肝腎陰虚が合併していることがほとんどであったので、六味丸を併用する程度で、ほぼ全員満足できるレベルに寛解している。

 世間ではアトピー性皮膚炎の完治、完治といって「完治」の言葉が横行しているが、あらゆる慢性疾患で、真の意味での「完治」はほとんどあり得ない。寛解というか、せいぜい完全寛解と表現する方が適切ではなだろうか。

ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ
ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

ちょっとピンボケ:飛んでるツバメ
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posted by ヒゲジジイ at 04:35| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする