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愚妻のメールに、風邪を引いて咽喉腫痛を訴える患者さんが3日前に他の病院で医療用漢方の常套手段である葛根湯が投与され、ますます悪化し、転医してやって来られた患者さんがいた、という身内の医師からの報告があった。
あきらかに辛涼解表の銀翹散製剤(涼解楽や天津感冒片などに板藍根)を投与すべきところ、日本の医療用漢方とはこのレベルであるかっと嘆きのメールらしい。
ところが医療用には辛涼解表剤などという高尚な方剤は皆無である。
中医学ではあまりに常識的で普遍的な方剤が皆無で恥ずかしくないのだろうかっ?
それはともかく本題に入ると、「若返りの漢方薬」とは特定の漢方薬を指して書いたつもりはないが、今週になって二人の女性の若返りには心底驚かされた。
一人は50歳前後の人で、10年前にメニエール症候群が当方の漢方薬で根治した人が今年になって不正出血などの更年期障害で来られていたが他の疾患も合併する中、体調がよくなるにつれてどうしたことか30歳代の若々しい見かけに大変身である。
昨日も40歳代前後の女性が頑固な慢性頭痛などで一年以上漢方薬を継続され、配合パターンも決まっているので最近は3ヶ月分くらいをまとめ買いされ、今回も3ヶ月ぶりの点検と補充購入に来られたところ、ますます症状も体調も回復してどうみても20歳代の女性にしかみえない。
中国では古くから不老長寿の漢方薬の研究が盛んであったが、正確な弁証論治にもとずく体質改善が、そのまま若返り薬となっている現実は、過去にも様々に遭遇して来たが、今週は月曜日にも火曜日にも連続驚かされる毎日で、三度目の正直、本日もそんな女性がまた現れるかもしれない(笑。
たまたまお二人ともに共通している方剤が二種類あるが、これをここで書くと、またまた固定的に捉えて同業者が調達に走ってメーカーでは品切れ、仕入れた薬局では不良在庫を促進することになるので書かないことにする(呵呵大笑。
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