コゲラ posted by (C)ボクチンの母
2010年03月16日小青竜湯の長期連用による副作用?続報のおたより:
先日は母の『小青竜湯』の件で、お世話になりました。
服用を中止し、入院先では24時間心電図も取りましたが、悪性の不整脈も出なくなり、その他精密検査も異常なく、無事に退院できました。
体調も順調に回復し、事故前より血圧が明らかに下がって正常値で安定するようになってきました。
かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』と言っていましたが、ご助言頂いたおかげで適切な判断をすることができました。改めて御礼申し上げます。
益々のご活躍をお祈りしております。
コゲラ posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:ご退院、おめでとうございます。
> かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』
どのような根拠で、小青竜湯に副作用がない安全な漢方薬だと断言できるのか、些か怪訝なお話ですね。
とりわけご高齢者こそ、投与には細心の注意が必要な方剤であり、麻黄や細辛のみならず多量の桂皮・乾姜や甘草が含まれているだけに、取り扱いには最も厳重注意が必要な方剤なのです。(追記:適応を誤ると高血圧を誘発することも多い。)
当方の薬局では、確実に適応している常連さんが、必要な時に、必要な時期だけに使用される方が一名おられるだけです。
弁証論治という中医学における大原則を無視した投与が蔓延している。それが現実の医療用漢方世界の実体ですから、何をか言わんやっと思います。
ともあれ、ご丁寧にその後のご報告を賜り、ありがとうございました。
日本の医療用漢方の諸問題の中でも、とても放置できない部分が含まれていますので、この度もブログに転載させて頂きたいと存じます。悪しからず御了承下さいませ。
コゲラ posted by (C)ヒゲジジイ
おり返し頂いたメール:早々のご丁寧なメール、また貴重な情報をありがとうございました。
西洋薬で薬害に遭った時もそうなのですが、どうも『メーカーの売り込み攻勢』や『マイナス情報が不足したマニュアル』等を信じ込んで投薬ミスを犯し、さらに失敗には気付かない/認めないという構造が根底にあるように感じます。
西洋医が西洋薬でも事故を起こしているのですから、本来専門外の漢方薬を安易に乱用していることは本当に恐ろしい、今後も自衛していかなければと痛感いたします。
ブログにご利用頂いて、他の方のお役にも立てれば幸いです。
色々ありがとうございました!
コゲラ posted by (C)ボクチンの母
【関連する記事】
- 肺寒停飲に対する小青竜湯という常識に無知なのか?相変わらず誤治を繰り返す医療機関..
- 相変わらず昨今も熱証に小青竜湯を誤投与する怖ろしい医師や獣医たち
- 発熱に伴う熱証の鼻づまりに病院で誤投与された小青竜湯
- 花粉症に対症療法の小青竜湯に頼っていても体質改善にはなりにくい
- 麻黄配合方剤を、医師の指示よりも多く飲んでしまった人からのご質問
- 胃や心臓・血圧に不安がある人のクシャミ・鼻水・寒気には小青竜湯よりも藿香正気散(..
- きっかけは、花粉症によく効いた病院の小青竜湯を常用していたら、頑固な不眠症を生じ..
- 病院で咳嗽に小青竜湯を投与され、却ってが咳がひどくなった人があとを絶たないが
- 胃弱の人にも要注意の小青竜湯や麻黄附子細辛湯
- 一定の効果が見られる小青竜湯を連用中ながら、村田漢方堂薬局のブログを見て不安にな..
- 病院で投与された小青竜湯で不眠症が重症化した事例
- エキス剤による小青竜湯合麻黄附子細辛湯は薬剤師が医師にこっそりと注意してあげるべ..
- 小青竜湯連用によって生じた乾燥性の咳
- 小青竜湯をやや長期連用者からの御質問
- やっぱり長期連用には不向きな小青竜湯
- 小青竜湯で主訴に効果がありながら副作用
- 辛夷清肺湯証と小青竜湯証の鑑別が必要なことも多い
- 小青竜湯の長期連用による副作用の典型例