2010年03月15日

清熱剤による氷伏というよりも過剰投与による単なる寒証の誘発と思われる

お父さんの膝の上
お父さんの膝の上 posted by (C)ボクチンの母

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年齢 : 40歳〜49歳の男性
簡単なご住所: その他海外タイ国
お問い合わせ内容 : 数年前にパソコンを買い換え、その時以来急に肺熱(気管支炎)や肝火(筋肉痙攣、血圧上昇、眼圧上昇)の症状が出るようになりました(その当時はパソコンの電磁波が原因だとは気がつきませんでした)。

 1年以上も中医師のところに通い清熱薬+補陰薬の処方を受け、症状はなんとか収まりました。その時は治ったのかと思いましたが、実際にはパソコンの電磁波と体中の寒が平衡状態に達しただけのようでした。

 昨年パソコンを●●●●のものに買い換えてから時々何となく寒気を感じるようになりました。
 寒気を感じる度に補陽薬を服用していましたが、6か月程経過したときに裏寒(心→腎→肝(脊椎)→肺→脾)→表寒(皮膚)の順に、隠れていた寒が激しい勢いで表面に現れました。

 寒が急に表面化したきっかけは爪もみ療法だったような気がします。パソコンの電磁波が原因で肺熱や肝火が生じ、それを冷ますために服用した清熱薬の寒が五臓や体表の中に隠れてしまうなどということが起こり得るのでしょうか。

 中医師はパソコンを操作したこともない老齢の方で、パソコンの電磁波を原因とする症状についてはまったくわからないようです。

DSC09419
メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:清熱薬の使用方法によっては、その影響によって「氷伏」を生じさせる場合もあり得ますので、

>肺熱や肝火が生じ、それを冷ますために服用した清熱薬の寒が五臓や体表の中に隠れてしまうなどということが起こり得るのでしょうか

というご質問は大いにあり得ることです。

 この「氷伏」については、小生のブログ

「氷伏」の出典を調べてきたこと

氷伏(ひょうふく)についての考察


 かなり中医学理論に堪能なご様子ですので、上記を併読されれば、きっとご理解頂けるものと思います。

 以上、取り急ぎお返事まで。

カワウの様々な行動
カワウの様々な行動 posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:ご返事ありがとうございます。
「氷伏」について拝見しましたが、私のケースとは違うと思います。おそらく私の症状は非常に稀なケース(1億人に1人?)だと思います。経験豊富な中医師ですら「そんなことが起こるのかな」という感じですから、村田先生も遭遇したことのない事例だと思います。とりあえず症状の詳細と私の見解をお伝えしておきます。

1. 五臓の各臓と体表にほぼ均等に寒が隠れていたおそらく電磁波に対する生体の防御反応だったのだと思います。寒を材料に電磁波に対する防御シールドを生体が作っていたのだと思います。清熱薬を服用するたびに生体がせっせと1年以上かけて五臓と体表に寒を溜め込んで電磁波の強さに適した防御シールドを作ったので、五臓の各臓と体表に隠れていた寒の量がほぼ同じだったのだと思います。

2. 寒が隠れていても舌証や脈証には現れなかった五臓と体表に隠れていた寒を取り除くのに、附子理中湯3週間分と人参鹿茸丸500丸を必要としました。これだけの寒が隠れていても実際に寒が表面化しなければ舌証にも脈証にもまったく寒証は現れませんでした。生体にとって寒が必要なものだったのだと思います。

3. パソコンをAtomのものに変えたら急に寒証が現れるようになった生体がせっかく作った寒の電磁波防護シールドも電磁波が弱まれば不要になります。最初は少しづつ寒の電磁波シールドを解体していたのが、爪もみ療法をきっかけに一気に寒の電磁波シールドの解体をはじめたのだと思います。

 ブログのネタにもならないような事例だとは思いますが、ご意見ありがとうございました。

驚くメジロ
驚くメジロ posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:

 たしかに氷伏というほどのおおげさな問題ではなく、単に寒涼薬の過剰投与によって寒証を誘発しただけのことでしたね。


 前回のすべてのお返事を撤回させて頂きます。

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ウミウ
ウミウ posted by (C)ヒゲジジイ

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