2006年03月05日

信頼関係を構築することの困難さについて

タイトルとは裏腹に、村田漢方堂薬局の15年以上の常連さんの多くは互いに強い信頼関係がしっかりと構築されており、これらの方たちだけでも十分に本業が成り立っている。

自分自身は破天荒で不養生家で「哲学の煙」をこよなく愛するちょっとトウヘンボクな薬剤師を信頼してくれるようになるまでは、やはり初期には紆余曲折があった方たちもおられたが、いつの間にか、長い年月のうちには気がついてみると強い信頼関係が構築されていた。

というのも、彼ら彼女たちは合成医薬品に過敏なほど身体が受け付けない。

西洋医学治療に見放されたような状態で、やや疑心暗鬼の思いで当方の薬局にたどり着かれた方が大変多かった。

直ぐには漢方薬も効果を発揮してくれず、若輩の頃はしばしば夜中まで専門書籍を山のように積み上げて格闘し続けた年月ばかりが思い出される。

そうこうするうちに何とか軌道に乗って、適切な漢方薬の配合も見つかって次第に信頼されるようになったのかもしれない。

今から思い出すと、若い頃は猛烈に勉強して西洋医学に見捨てられた方々に漢方薬で喜んでもらおうと、ほんとうに言葉通りに「切磋琢磨」したつもりである。
でも、やはりヒヨッコだったな〜〜と思う。

今では当たり前の弁証論治や構造主義的な全体観、五臓六腑の整体関係の把握の仕方、イメージトレーニングなどの面でも、甚だ未熟であったと思う。

だから、現在も長く信頼して通って下さっているかなり「お元気」になられている常連さんこそが、ヒゲ薬剤師を育ててくれたということだった。

ところで昨今は、新人さんのお問い合わせは相変わらず多いものの、情報過多の時代でややピンと外れの偏った情報に惑わされている方も多く、門前払いのようなかっこうにならざるを得ないケースが多発している。

疑心暗鬼の度が過ぎるのである。

適切な漢方薬をアドバイスするための労力なら厭わないつもりであるが、本末転倒した話のためのハナシ、御自分の得た情報自慢のためのおしゃべり、あるいはこれまでにかかった高名な先生方や有名病院の自慢話、延々と続くとめどもない「ダメだったところの医療機関や漢方医院、漢方薬局」。

これらの「情報」も、いったん当方の流儀に賭けてみられながらの情報交換としての会話ならとてもよい情報かもしれないが、まだお問い合わせの段階でこれを延々としてやられてはカナワナイ。

「お問い合わせ」という名目で、何と無駄な時間の浪費をさせられていることかと嫌になることも多い。
人生はそれほど長くはないのに。

情報だ、情報だ、情報だの情報だけで人生を終わる人も大変多い世の中のように思えてくる。

やっぱり、これは本末転倒なのですよ。

情報だけが人生か? と言いたくなりますね。
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posted by ヒゲジジイ at 13:57| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする